これまでの「全く無駄な仕組み」が改められ、公平公正な仕組みへ。長年の具体的な政策提言が実りました。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今日のブログも桃野の予算特別委員会での質疑より。分限懲戒審査委員会の仕組みについて。
質疑の様子はこちらの動画でご覧ください。11分57秒まで早送りすると本ブログ該当部分になります。
これは、もう桃野が議会で最初に取り上げてから8年になります。平成24年、つまり2012年も2月から取り組んできた問題。
以下、世田谷区役所の職員が何か不祥事を起こした際、懲戒処分が下されるまでの流れを図に示したものです。
区職員の不祥事に対して、公平公正な処分を下すための機能、分限懲戒審査委員会。
ところが、これまでは、これが全く「意味がない」「無駄」という仕組み。こんな仕組みが長年続けられていました。
この職員を懲戒免職にするのか、停職にするのか、減給にするのか、はたまた注意だけで済ますのか。こうした懲戒処分案を作るのは区長。この処分が妥当なのかどうか判断する分限懲戒審査委員会の委員長も区長という摩訶不思議。
現在の区長(保坂区長であり保坂委員長)はこんな仕組みに何の疑問も持たず、何年も繰り返してきました。現区長、一体どういうものの見方、考え方をしているのでしょう。
この仕組みの最大の問題点は、区長が恣意的に処分の量定を調整しても誰もそれを妨げられないということなんです。お手盛り処分を可能にする仕組み。
実際に、保坂区長(=保坂委員長)の下した懲戒処分が、特別区の人事委員会によって覆されるという事件も起きています。
区長の処分案に対して、第三者の目でその妥当性を判断する仕組みが必要。桃野はこの仕組みの抜本的な改善を求め続けてきたんです。
昨年の12月より、仕組みの改善を実現するところまでこぎつけていたのですが、先の予算特別委員会でようやく議会答弁として出て参りました。
世田谷区の分限懲戒審査委員会の委員長は区長ではなく副区長へ。そして委員の中に第三者として外部から弁護士が入ることになりました。
これで、これまでの「全く無駄な仕組み」が改められ、これまでよりも公平公正な仕組みになりました。良かった。8年は長かったですが、長年の具体的な政策提言が実りました。
真面目に働く職員のためにも、不良職員には厳正な処分を。区長のお手盛りではなく公平公正な処分が必要なのはいうまでもありません。
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