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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-12-11

組体操事故、生徒と世田谷区が和解。生徒の後遺症に世田谷区が1,000万円を支払うなどの内容。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
本日の夕刊各紙等で報道されております以下のニュース。
組み体操事故 和解 生徒後遺症 世田谷区が賠償】(東京新聞)
12月6日(水)の本会議で、この和解に対する議案「議案第116号 児童の負傷事故に係る損害賠償請求事件の和解」が全会派一致の賛成で可決されていましたが、本日、生徒と区の和解が東京地裁で成立したようです。(和解の成立については新聞報道で知りました)
この事故については、桃野は過去のブログでも取り上げてきました。
区が議会に説明してきたことと実際に起きていることとの間に違いがあり、ことの真相がほとんどわからないこと自体、そもそも大きな問題だと考えてきました。加えて和解の内容を見ると、区の対応に問題があったことも強く推認されます。
事故の概要は以下。
世田谷区立の小学校で2014年4月、6年生の児童(当時)が運動会の組み体操の練習中、二人組で倒立した際に転倒して後頭部や背中を強打。児童は後頭部や背中を打ち付けた直後から激しい頭痛や吐き気などの症状を訴え、約4ヶ月後に、髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」と診断された。原告(児童側)は裁判で、担任教諭(当時)がマットを敷くなどの安全対策をせず、保健室に運ばなかったと訴えていた。
当時小学6年生だった中学3年生の男子生徒(15歳)は、区と元担任教諭に計約2,000万円の損害賠償を求めていましたが、本日、区が1,000万円の損害賠償金を支払うなどの内容で和解が成立しました。
・報道によると生徒の母親は「すっきりした気持ちでの和解ではない」とのコメントを出していますから、区の対応に心底納得したものではないのかもしれません。
・過去のブログでも書きましたが、この事故については当時、区からは議会に報告されておらず、一般的に公表もされていませんでした。我々の会派のそのべせいや議員が独自の調査で「2014年に区内の小学校で組体操の練習中に頭を打ち脳を負傷、いまだに後遺症に悩まされている人がいる」という事実に辿り着き、議会で取り上げるまでは区は公にしていなかったのです。
・それ以前の答弁(この事故が起きた2カ月後、2014年6月11日の行政側の答弁)では、「区立小中学校の運動会は大半が五月中旬から下旬に終了しておりまして、当日は大きなけがもなかったという報告を受けております。一方で、議員御指摘のとおり、運動会に向けた組体操や騎馬戦などの練習でけがをしてしまうケースがございました。幸い大きなけがには至っておりませんけれども、・・・」とあったきり、その後、本件事故については一切、区議会に報告されていませんでした。
・そして2017年2月、区に損害賠償を求める訴訟が提起された際も、区長はコメントを出していません。
新聞には、生徒のお母さんの言葉「すっきりした気持ちでの和解ではない。息子は後遺症で普通に過ごせない日もあり、悔しい」が掲載されていました。
そして、1日に何度も更新される世田谷区長のツイッターには、12月11日(月)23時の時点で、この事件や和解についてのツイートは一切ありません。
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区が損害賠償を支払うということですから、組体操での安全対策にも不備があったのは明らか。それに加え事故後の区の対応、そして和解後の区長の態度にも大きな違和感を感じます。

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