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2014-06-13

世田谷区長の脱原発は本心なのか?はたまた単なるイメージ戦略か?

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一昨日に続き私、桃野よしふみの一般質問より。
現在会期中の世田谷区議会定例会の一般質問にて「区立保育園・小中学校給食における放射性物質検査」について取り上げました。
これまで、自らの態度を「脱原発」としている世田谷区長。
2月の本会議で世田谷区長は「福島第一原発の事故は収束どころか尚現在進行中」とし、続く予算委員会でも、汚染水の問題などに触れ「福島第一原発は依然として深刻な状況」と言っています。

一方で区長が議会に示した予算案は”区立保育園、小中学校給食における放射性物質検査を縮小し、230万円予算を減らす”という内容。
予算委員会で私は「区長は言っている事とやっている事が違う」と指摘し「福島第一原発をめぐる現在の状況下では、放射性物質検査を縮小、予算削減をすべきではない」と主張してきました。
その後、我々の会派の大庭幹事長が予算の組み替え動議も提出しましたが、自民、公明、生活者ネットワーク・社会民主党などの会派の反対で、この予算の組み替え動議は否決されています。
(組み替え動議反対=保育園&小中学校給食の放射性物質検査のための予算は縮小で良いということ)
そのような一連の流れの中で、一般質問で再度取り上げました。
●桃野質問(趣旨)
区長はこれまで「学校給食等の食材の単品検査をより工夫しながら実施する検討を始めてもらっている」と答弁をする一方で、続けて「食品汚染の報道なり事実が日本全国どこかで出てきた場合には、速やかに検査体制の見直しを図る」と言っている。これは、今後、原発事故の新たな影響が露見した場合に限り、検査体制を変えるという意味か。
■区側答弁

区長から、緊急事態とは別に、給食食材の単品検査のあり方について、これまで行ってきた庁内での検討について、引き続き検討するように、との指示が出ている。

26年度においても、引き続き内部検討を進めている。

現在、食品の単品検査について、どのような品目を追加することが効果的なのか、食材の選定方針や、開始時期、経費等の具体的な内容について、関係所管で連携して、検討を進める。

今後、関係所管での検討がまとまり次第、区長を本部長とする放射線等対策本部に報告し、対策本部でさらなる検討を重ね、秋ごろの実施に向けて調整を進めていく。

●桃野質問(趣旨)
区長が議会に示した今年度の予算の中では、検査費用は現在も縮小されたまま。
予算の面から見れば新たな検査を行なう余地は残されていない。
区の言う「新たな単品検査」を本当に行なうとすれば、新たな予算が必要だ。
この予算はどうするつもりか。
■区側答弁
・まず、現行の検査体制の中で、新たな単品検査が実施可能かどうかを検討する。
(注釈:新たにお金をかけないで出来ないかという意味)

その上で、現行の検査体制で実施ができない場合、必要となる経費を算出し、現行の事業予算の中で対応可能かどうかを検討する。
(注釈:検査予算を230万円減らした現在の予算の中でやりくりできるか検討するという意味)

仮に、現行の事業予算の中で対応困難な場合は、他の事業予算も含めて、今後の執行状況を見極めたうえで、必要な経費を他の事業予算から流用して対応する方法を検討する。
(注釈:何か突発的な事のために対応するために備えておくお金(予備費)などから流用する)

大幅な経費の影響が見込まれる場合は、補正予算等での対応が必要なので、財政当局と協議する。
必要な経費の額によっては補正予算を組まないといけないかもしれない)

今回も検討、検討の連発です。
区長は、本当に子ども達の安全を考えて「新たな単品検査」について言及しているのでしょうか。
もし、本心から子ども達の安全・安心を考えての事なら「まず、現行の検査体制の中で、新たな単品検査が実施可能かどうかを検討」等とならないはず。
本気なら、区長が削った230万円の予算を組み直し、すぐに「保育園&小中学校給食の放射性物質検査の縮小を取り消します」と対応するでしょう。
我々の会派はそういう意味でも、すぐに予算が確保できるよう、予算の組み替え動議を提出したんです。
組み替え動議は、自民、公明、生活者ネットワークなどの反対で否決され、結果、新たな検査の実施については「検討」「検討」の繰り返し。
時期も「秋頃の実施に向けて調整」とやたら時間はかかるわ、やるのかやらないのか未だ曖昧だわ・・・

川場村移動教室への対応、そして保育園&小中学校給食の放射性物質検査縮小。
区長の脱原発は本心なのか?はたまた単なるイメージ戦略か? 

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