ゴールデンウィーク。世田谷区長の外遊はオランダ6日間で685万円(当然税金)
ゴールデンウィークです。
毎年この時期に話題になるのが国会議員の”外遊”(=海外出張)。
安倍内閣では19人中、16人の閣僚がこの大型連休中に海外に行くらしい。
大型連休中に国会議員が「海外視察」として外国を訪れるのは恒例行事のようになってしまいました。
当然「物見遊山で税金を使って海外に行くのか」という批判もあるわけです。
桃野は、海外出張すべてを否定するわけではありませんが、本当に公務としての必要があるのか、真摯に仕事と向き合い、その支出は「税金」だということを肝に銘じたうえで出張の判断をしてもらいたい、と思います。
「許される立場だから行く」
「自腹ではないから行く」
「落選したら行けないから、今のうちに行く」
などということが決して無いようにお願いしますよ、ほんとに。
さて、区長の「大型連休中の外遊」というのは、あまり聞いたことがありませんが、世田谷区長がこのゴールデンウィークにオランダに行きます。
世田谷区長、教育長、区立小中学校の校長先生4名、区の職員で、合計7名。
費用は685万円。
日程は5月4日~9日。
当然、区民の皆さんの税金を使っての外遊。
区長は「オランダは子どもの幸福度が世界一。教育のあり方とどうかかわっているのか、しっかり見て区民に報告したい」とのこと。(4/29東京新聞に掲載の区長の記者会見より引用)
この外遊、議会に対しては、4月22日の文教委員会で突然報告があったのですが、議員からは多くの疑問の声があがりました。議会の大きな仕事の一つは行政の監視ですから、このような意見も当然でしょう。
(我々の会派の大庭幹事長のコメントも新聞記事に掲載されています)
この外遊、余りに唐突。
これまで「オランダの教育制度について」など議会で話題になったことなど一度もありません。
行政サイドでも、そういったことを議論していた様子も全くなし。
先日の予算委員会でも、この予算について、ひとことも説明なし。
普通、区のトップ、教育部門のトップが700万円近いお金をかけて海外に行くなら、その前段階として国内でも賛成・反対双方の視点からの調査、研究を経て、これは実現すべきとなって、最後のジャッジメントの段階でお金をかけて動くというのが本来ではないでしょうか。
おまけに区の担当所管幹部のコメントでは「行先としてフィンランドも検討したが日程があわなかった」とのこと(4/29東京新聞に掲載の記事より引用)。
こんなことであれば「ゴールデンウィークに、どこか外国に行きたい」ということだったのではないかと言われてもしょうがないでしょう。
現・世田谷区長は、かつて国会議員(社会党・社民党の比例当選3期)だったこともウリの一つ。
「大型連休は海外へ外遊」という国会議員の感覚そのままに、考えたことかもしれませんね。
桃野は、こんな、思いつきのような形の外遊ならば、私費で行っていただきたいと思います。
その方が堂々と行けるし、真剣に勉強できるのではないでしょうか。
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