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2012-12-24

筆記試験は90点超え。面接試験は0点で不合格。そんなことって・・・

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私は、面接試験というものが苦手です。
就職活動では、面接は採用可否の大きな要因を握っていたとは思いますが、私の場合、自分の手応えと合否に必ずしも相関関係があったわけではありません。
未だに面接のコツを聞かれても「元気よく挨拶」とか「装わずありのままの自分で」とか、ありきたりのコトしかアドバイスできません、恥ずかしながら。
就職試験などでは、受験する側は、面接試験の結果は受け入れるしかないというのが、一般的な感覚でしょう。
でも、本日(12/24)の朝日新聞の記事を見ると違和感を感じざるを得ません。
記事の内容を要約すると以下の通りです。

国立大学法人である秋田大学の医学部で筆記は高得点だった受験生(18)が前後期とも面接が0点で不合格になった。
この受験生は、2次の筆記試験までは9割以上の得点で、面接で117点以上(満点は200点)なら合格ラインに届いていた。
受験生は「結果は仕方がない」としつつ、中学時代から患った病気や、高校に進学しなかったことへの影響ではと気にし「採点基準が知りたい」と大学に理由を尋ね、評価基準の公開を求めたが、大学は「入試の適正な遂行に支障を及ぼす」として、面接の得点分布も明らかにしていない。
受験生は「心の傷もありますが、次の試験に集中する。ただ高卒認定や病気が理由の0点なら、これからも同じ思いをする人が出るかもしれない。基準を明らかにしてほしい」と話した。

通常、筆記試験で学力を測った上で行われる面接試験ならば、4年間学ぶ意欲の有無の確認や、健全な学生生活を送る上で問題があるか等が採点基準になるのかなと推量します。
でも面接の結果が「200点満点で0点」というのでは、そんな採点基準では無いという事でしょう。
0点では、欠席したのと同じ結果です。
国立大学の筆記試験の問題は公開され、もし出題に間違いがあれば、外部から指摘を受け、採点などで対応を求められます。
また、選択科目別の平均点に大きな差が出れば、科目ごとに点数の調整がされます。
当然、特定の受験生に有利不利が発生しないように、というのがその趣旨でしょう。
一方、面接試験についてはどうなのでしょうか。
採点基準も得点分布も明らかにしない中で、200点満点中0点という極端な採点も行われるようです。
これでは「全ては面接官の心象で決める」ということがまかり通るということになってしまいます。
国立大学の入学試験において、面接試験の採点基準を非公開にしなければいけない理由は、私には思い浮かびません。

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