特別養護老人ホーム
2015年にはいよいよ、人口における65歳以上の高齢者の比率は25%を超える見込み。
4人に1人が高齢者という時代を迎えます。
高齢者がいかに、自立した生活を送るか。
介護が必要になった高齢者をどう支えていくか。
国家予算においては、限られた税収の中で増え続ける社会保障費用をどうまかなうのか。
喫緊の政治課題です。
厚生労働省の第五期介護保険事業計画(平成24年度~)では、高齢者が要介護状態になっても、住み慣れた地域において生活ができるよう、介護、予防、医療、生活支援サービス、住まいの5つを一体化して提供していく「地域包括ケア」を推進するとしています。
人口過密な都市部で、こういった基盤を整備していくことが可能なのか。
東京においては一番に課題となってくるでしょう。
そんな中、世田谷区内の特別養護老人ホーム「さつき荘」の実践報告会に参加してきました。
さつき荘のスタッフの皆さんが、平素どのような活動をされているか、またどのような課題を抱えていらっしゃるのか、そんなことをプレゼンテーションする報告会です。
さつき荘の利用者は、90歳以上の方、要介護度が4~5の方が大半を占めます。
必然的に医療ニーズの高い方も多く、高度なリスクマネジメントが必要です。
そんな中、介護職、管理栄養士、看護師、機能訓練指導員、ケアマネージャーだけでなく、地域から集まるボランティアスタッフがそれぞれの立場で意見を出し合い、利用者のケアをされている様子が伝わってきました。
何より、運営に関わっている皆さんの熱意が素晴らしい。
「利用者の皆さんの笑顔の為に」と、知恵を出し合い、個別ニーズへの対応を厭わず、丁寧なケアをされていました。
末永く元気で自立した生活ができるような予防介護の為の施策。
誰もが安心して老後を迎えられるような社会資本の整備。
そして、給付と負担のバランスをとりながら、限られた予算をいかに社会保障費用にシフトさせていくか。
政治の果たすべき役割は大きいと肝に銘じつつ参加しておりました。
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