公務員は徒歩10分程度の距離も運転手つきの車で移動する
本日の東京新聞の一面に掲載されていたのは、国家公務員の「運転手付の車」の話。
審議官クラスの朝夕の公用車による送り迎えをやめるとのこと。
これは消費税増税に向けた、身を切る改革の一環だそうです。
ちなみに審議官とは各省トップの次官から、官房長、局長に次ぐ4番手のポスト。
この4番手までを数えると、例えば外務省なら29人、総務省なら25人、法務省なら22人といった具合です。
実に各省たくさんの”お偉いさん”が毎朝、毎晩運転手付の車で出勤をされているようです。
こういう事実を知って、「それぐらいのこと当然だ」と感じる国民はどれほどいるでしょうか。
私には理解できませんが、役人の中には電車、バス、タクシーなどではダメで、どうしても運転手付の車で移動したいという人が多いようです。
こういうことは世田谷区役所も同じ。
私が世田谷区議会で取り上げましたが、世田谷区役所には一般職員(区長車は別にある)が自由に使える運転手付の車がナント8台もあります。
職員が自分で運転して移動する貸出し用の車、スクーター、自転車が多数準備されていて、タクシーの使用だって認められているにも関わらずです。
そして、公用車の運行記録を調べてみると、区役所から徒歩10分程度のところや、区役所最寄りの駅から電車に乗り5分程度で移動できるところに、運転手付の車で移動していることが明らかになりました。
繰り返しになりますが、これは一般職員が自由に使える運転手付の車の話です。
「こんなぜい沢は、明らかに区民感覚と離れている。いますぐやめるべきだ」
議会で取り上げ、区長にも直接迫りましたが、区長の答弁は「運転手付の車はより一層活用していく」というものでした。
革新系区長といわれる方の答弁とは思えず愕然としたのは、ついこないだ。
これほどまで、かたくなに運転手付の車での移動にこだわるというのは全く理解ができません。
もっともっと区民の声を喚起しなければ税金のムダ遣いは収まらないようです。
■世田谷区役所の駐車場にずらっと並ぶ高級車
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