世田谷区の失敗で400万円がムダに。個人情報がずさんに扱われているのではという不安も。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区の国民健康保険に加入している方々、これ届いてますか。世田谷区国民健康保険「特定検診のご案内」です。桃野の手元には一昨日、郵便で届いたのですが、開封してビックリ。
国保で特定検診を受診されている方はご存知だと思いますが、中には過去の受診記録が記載された紙が入っています。その記録が「これ、桃野の記録じゃないな・・・」というもの。身長150cm程度の他の方の記録のようです。それが誰の記録かは不明(逆に言えば匿名性は守られている)ですが、「*」印がついている項目も有り、健康状態が推測できるようなものなのでやっぱり気持ちが悪いです。これは何かあったな、世田谷区は発表しているかなと区のサイトを見ると以下の内容がアップされていました。
【特定健診のご案内(令和2年7月17日付け発送分)の一部記載の誤りについて(お詫び)】
・令和2年7月17日に世田谷区より特定健診の案内を発送したが、同封した受診券および受診票の一部記載内容に誤りがあった。
・記載内容のうち「自己負担金額区分」および「過去の特定健診受診結果」の両方又はいずれかに誤ったデータを記載した。
・区民の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
・受診券および受診票の一部記載内容に誤りがあった方には、正しい「自己負担金区分」および「過去の特定健診受診結果」の両方又はいずれかを記載したご案内を、改めて7月21日以降順次発送。
・「自己負担金区分」の記載に誤りのある方は、すでにお送りしている受診券・受診票と、改めてお送りするご案内を合わせて持参し、特定健診・がん検診を受診。
・今後、発送前の記載内容の再確認を徹底するなど、再発防止に努める。
(引用以上)
これは大きなミスですね。区の所管に確認したところ、4万7000人に間違った書類を発送してしまった。7月27日までに正しい内容を記載した紙を送る。このミスで生じた費用は郵送代だけで約400万円。大変申し訳ない。とのことでした。
ちなみに、世田谷区長、区がこの大失敗を公表した7月20日から今日に至るまで、得意のツイッターで色々とつぶやかれていますが、本件については謝罪どころか情報発信一切なし。こうした失敗など起きてないがごとし。
来年の任期満了までには、かならず衆議院を解散しなければならず、「この秋の解散・総選挙」も話題になっている。しかも、その場合には臨時国会を召集して、何の議論もせずに、冒頭解散だ。せめて、夏国会を開催して「新型コロナウィルス感染防止特別委員会」を連日持つ度量はないのだろうか。
— 保坂展人 (@hosakanobuto) July 20, 2020
こういうところにも、彼の区政に対する姿勢とか、彼の責任感とはいかほどのものか、がよくわかります。
とにかく世田谷区はこうしたミスを二度と起こさないように再発防止に取り組まなければなりません。余計なお金(区民の税金、今回は約400万!)がかかるということも問題ですが、極めて重要なプライバシーである「健康状態」についてのデータが、どこでどんな扱いをされているのか。杜撰な扱いをされているのではないかと不安が募ります。
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