新型コロナ対策として給付される「一人10万円」。自分宛の給付金が世帯主に渡っては困るという方は早めに相談を!
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
新型コロナ感染症対策として、政府が給付を決めた「特別定額給付金」。
全国民に一人当たり10万円を給付する仕組みですが、迅速に給付を進めたいという意図もあり、各個人別ではなく、世帯別に給付されます。
例えば、世帯主であるAさん、その配偶者Bさん、A B夫妻の子ども達cさんとdさんの4人家族の場合、Aさんの銀行口座に家族全員分の40万円が振り込まれる仕組み。
この給付に関する事務を行うのは、各基礎自治体(市区町村)で、桃野はこれまで何度も世田谷区に対して「理由があって世帯主と別々に暮らしている方々への給付」について丁寧な対応を求めてきました。
DV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)や、虐待から逃れるために住民票を移さないまま身を隠している方にも、この給付金は行き届かなければなりません。
さて、世田谷区は「区報せたがや」の特別号にて、この給付金について区民の皆様にその内容や手続きをお伝えする公報を行っています。
通常、区報せたがやは新聞折り込み等で配布されているのですが、この特別号(5月22日号)は全戸配布。いわゆるポスティングで、新聞を購読していない世帯にも行き届くようになっています。
【区のおしらせ「せたがや」特別定額給付金・新型コロナウイルス感染症対策特集号】(世田谷区のサイト)
ところが、この区報、全4面もあるのですが、そこには前述の「DVや虐待など理由があって世帯主宛に給付金が振り込まれると困る方々」への情報発信(早めに役所に相談して下さいなどの注意喚起)が一切記載されていません。
これはショック。何度も議会で課題提起してきたのに。
先日、給付金を所管する立場の部長と課長に「区報せたがやには掲載しなかったんですね。。。」と抗議の思いを込めて話をしました。あらゆる機会で社会的弱者への働きかけをしてほしい。
そんなことが影響したのかしていないのかは知りませんが、世田谷区のサイトには現在、5月27日発行として以下の文書が掲載されています。
【配偶者やその他親族からの暴力、性暴力被害、貧困その他の理由が複合的に重なるなどして避難している方へ特別定額給付金の支給について、お知らせいたします】
世田谷区内にお住まいで、住民票は区内の別の場所にある方であって以下の方は、世帯主でなくても特別定額給付金を申請し、受け取ることができます。もちろんお子様等、一緒に暮らしている方がいればその方の分も含めて。
・配偶者やパートナーからの暴力により避難している方
・性暴力被害者で避難中である方
・親族からの暴力等で家に戻らず避難中である方
・親族からの暴力(虐待)を受けている障害者、高齢者で避難中である方(施設等への入所等の措置を採られている方を除く)
・その他理由があり家を出て避難中である方
上記に該当される方の他、給付金の受け取りに関して不安な点がある方は、最寄りの各総合支所(上記リンク内に連絡先が掲載されています)もしくは「世田谷区特別定額給付金専用ダイヤル」(03-6738-9205)までなるべく早くご相談ください。
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