新型コロナ禍にあっても、抜かりのない危機管理を。昨年の台風19号の轍を踏んではいけない。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
新型コロナウィルスが社会を揺さぶっている昨今ですが、他の危機管理にも抜かりなく取り組まなくてはいけません。
例えば、これからやってくる梅雨、台風の季節に向け、雨や風、豪雨対策は必須です。
昨年は台風19号が猛威を振るい、世田谷区内でも多摩川の溢水(水があふれた)等による大きな被害が出ました。
こちらは参考ブログ。
【台風19号から学ばなければ。台風の際はどれくらいの土嚢をどこに準備し、その利用目的の優先順位はどうするのか】
台風も含めた災害対策については、我々の会派も様々な提言を行ってきました。
世田谷区では、昨年12月に学識経験者や関係機関の職員を交えた「世田谷区令和元年台風第十九号に伴う浸水被害検証委員会」を設置し、浸水被害発生のメカニズム、避難勧告等発令のあり方、浸水被害軽減策等について検証を進めています。
検証結果については今年、2月26日の区議会都市整備委員会にて中間報告がされており、又今年6月までに、最終報告がされる予定となっています。
今は、新型コロナ感染症対策ばかりに目が行きがちですが、台風対策もまさに区民の生命と財産を守ることに直結する施策ですから、6月の最終報告にもしっかりと注目し必要な対策を講じていかなければなりません。
上記ブログでも記しましたが、昨年の台風19号に際して大きな問題になったのは「土のう不足」でした。区の主張を端的に言えば「台風に備えて多めに準備をしたが、予想以上の土のうが必要になり不足した」というものです。
当然ながら、二度と同じ轍を踏まぬよう準備をしなければなりません。
桃野は昨年の台風被害の後、区の所管課長(土木計画課長事務取扱参事)と以下のような話をしました。
桃:「台風19号では、多摩川の無堤防部分から溢水した。台風の際に、慌てて土のうを積もうとすれば不足の場合に対応できない。普段からそこに土のうを積んでおくべきだ」
土木計画課長:「多摩川の河川敷は国土交通省の管轄なので、それは国土交通省にやってもらいたい」
桃:「そうは言っても実際に危険に晒されるのは区民だ。国土交通省と急ぎ調整して、対応すべき」
そんな経緯もありましたが、昨日(5/8)、区から「多摩川無堤防箇所における大型土のうの設置工事について」の知らせがありました。
令和2年5月18日(月)から令和2年6月5日(金)まで、国土交通省が多摩川無堤防箇所に土のう設置工事を行うとのこと。
■こちらは近隣の皆様に配布されるチラシ
チラシにも示されている通り、この大型土のうの設置が完了すれば、昨年の台風19号の際と同様以上の水量があっても、(ここから)多摩川が溢水することはありません。
今年の台風シーズンに向けての備えです。
中洲にある兵庫島公園の使い勝手も含め、しばらく近隣の方にはご不便をおかけしますが、何卒ご容赦ください。
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