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2019-11-27

世田谷区、区立中学校の校則を大幅見直し!ブラック校則は無くなるか!?

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

世田谷区議会は本日2日目。桃野は一般質問を行いました。今回は大きく3つのテーマで質問。

1)区立小中学校におけるルール、校則について

2)世田谷区の分限懲戒処分の仕組みについて

3)世田谷区の文書管理がずさんで、情報公開が阻まれていることについて

今日からそれぞれブログでもご報告いたします。先ずは、1)区立小中学校におけるルール、校則について。まず結論から言いますと、昨年の6月から約1年半取り組んできて、ブラック校則問題、大きく前進しました。

例えば、過去ブログはこちら↓

世田谷区立中、全29校の校則を総ざらい。校則や制服は何のためにあるのか。子どもの教育のため?効率的な管理のため?

世田谷区から「ブラック校則」や「謎校則」を無くそう!前向きに動き出したように感じています

「下着は白のみ」や男女別髪型の規定などのブラック校則は、今春から改まると思っていたら・・・

今月下旬から、世田谷区立中学校の校則は各校のホームページから確認できるようになりました(掲載方法は各校バラバラで探しづらいので、その点は改善を求めました)。

桃野は早速、掲載されている区立中全29校の校則を確認。すると、桃野がこれまで不適切だと指摘してきた校則のうち、男女別の髪型の規定や「下着の色は白」の校則は無くなっており、それを議会で確認すると、区側の答弁は「これらの校則は見直された、今後もルール化されることは無い」というもの。公開されている校則は、学校によって「令和元年度版、次年度以降変更になるものもある」や「令話2年4月からの校則」など表現はまちまちですが、とにかく来年度以降は世田谷区立中学各校で大幅に校則が減ることになりました。大きな前進。

一方で、未だセーターは良いがカーデガンは禁止とする校則、身につけるものの色を細かく指定する校則はありました。又男子はネクタイ、女子はリボンと性的少数者に配慮のない校則もありました。

男子=ネクタイ、女子=リボン。これには驚いた。

これまで世田谷区では、標準服(いわゆる制服)において、男女かかわらずスラックス、スカートを選択できるとしてきました。男性用、女性用という表記もやめ、タイプA・タイプBなどの表記にして性的少数者への配慮もしてきたところです。もちろん単にスカート嫌いだからスラックスを着用もOK。そして男子の髪形はこう、女子の髪形はこうというのも、もうやめようということでこれもようやく実現。その流れの中で、未だに男子はネクタイ、女子はリボンと校則に書いているというのは、まさに仏作って魂入れず。そもそも校則を定めるに際しての確固たる考え方が存在していないということですよね。これもまだ改善を求めていかなければいけないところの一つです。

今日の区側の答弁では桃野の指摘に対して「(各校で)見直しが継続的に検討されるよう取り組んでいく」というものでした。

そして、公開された校則を見ると、これまでに比べ校則の数を減らした学校がほとんどである一方、懸念されるのは、公開されているもの以外に、別途ルールが定められてはいないかということ。これまでも生徒手帳には記載していないが、実際には禁止しているという例がありました。

例えば水泳授業の際のラッシュガード着用禁止。

ラッシュガードは日焼け防止などの目的で上半身に身につけるもので、海やプールで一般的に利用されています。近年の気象下での日焼けは侮れませんよね。数十分水着で日向にいれば、火傷状態で肌が真っ赤かになる日もあります。実際に、水泳の授業で肌が真っ赤になり辛いという声は桃野にも寄せられたことがあります。又、上半身を隠すという選択肢は、性的少数者への配慮という側面もあるでしょう。

公開された校則を見る限りラッシュガードを禁止している学校はありませんが、運用面でも着用可が徹底されるのか。そうであれば、今まで禁止していた学校では着用可と告知する必要があるのではないかと区側に問いました。

答弁は「ラッシュガードの着用が認められることについては、今回の校則の見直しの周知に合わせて生徒に周知されるよう(各校に)指導する」の内容。これも良かった。

加えて、学校でのスマートフォン等の扱いについても質問しました。区は区立小中学校への児童生徒のスマホ等の持ち込みは原則禁止とする一方で、生徒に休み時間や授業中の利用を認めている区立中学校もあるとしています。どのようなルールにせよ、児童生徒、保護者、教職員らと意見交換をしながら、区立学校全体で統一ルールを定めるべき。住む場所によって通う学校が自動的に決まる区立中学校において、あの学校とこの学校ではスマホの持ち込みについてのルールが180度違うというのはおかしい。

区の答弁は「区立小中学校を対象とした共通のルールの整備に向け、校長会と連携し、児童・生徒や保護者などの意見も考慮しながら、検討を進める」というもの。今回はこちらも一歩前進と考えてよいでしょう。

これからも、児童・生徒、教職員、双方にとって「無駄な校則」「不要な校則」などについてはどんどん議論を促し、よりよい学校を作っていけるよう力を尽くしていきたいと思います

■質問の様子はこちらの動画でご覧ください。

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