世田谷区立中学校で11月よりBYOD、生徒が持参した私物スマートフォン等を授業で活用する取り組みが始まります。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも桃野の一般質問より。
「11月より始まる区立中学校でのBYOD(Bring Your Own Device)の取り組みについて」
BYODは、生徒が学校に持ち込んだ個人所有のスマートフォンやタブレット等のデバイスを授業の中で活用する取り組み。
先日のブログでも少し触れましたが、世田谷区立中学校で、この11月からBYODの取り組むが始まります。議会答弁で区は「幾つかの区立中学校で11月を目途に実施していく」と言っていますが、担当の課長に聞くと、先ずは2校で11月中にスタートという状況とのこと。
又、こちらも議会答弁で明言していましたが、先ずは既設(区が所有する)のタブレットを使って取り組みスタートなので、私物スマートフォンの持ち込みは無し。今年度中には、私物スマートフォンを持ち込んで本当の意味での「Bring Your Own Device」を始めるとのことでした。
これまで世田谷区立中学校では、生徒が私物のスマートフォンを「学校生活に不要なもの」として、学校に持ち込むことを禁止していましたから、BYODが始まれば、これまでにない様々な準備が必要となってきます。
先ずは生徒私物のスマートフォン等を学校でどう管理するか?
これについて区は、BYOD運用のガイドラインを策定し、スマートフォン等の紛失や破損が無いよう備える、授業外での個人利用の取り扱いなどに関するルールを定めるとしています。具体的には、BYODの授業時間以外は各生徒のスマートフォン等を鍵のかかる保管庫に保管するなどの対策など。
そして、セキュリティ対策。
区が所有する機器であれば、区の予算でウィルス対策ソフトの定期更新を行うなど、万全のセキュリティ対策を講じるのは当然のこと。一方、BYODとなれば、生徒私物の機器に対して、どこまで学校側がそのセキュリティ対策に踏み込んでいくのか、区はどのように総合的にセキュリティ対策を進めていくのか、というところが気になります。
今回の区の答弁では、許可された端末(スマートフォン等)以外のクラウド基盤への接続を防止する、そのために利用者認証の導入などを行うとしました。
区側でファイヤーウォール、ウェブフィルタリングを導入するとともに、生徒がウィルスに対して脆弱な端末を持参してきた場合は、クラウド基盤には接続させないという方法になるようです。
何れにしても、世田谷区立中学校において、BYODの授業は初めての試みになりますから「システムに不正アクセスがあり大量に個人情報流出」や「生徒の端末が紛失で盗難騒ぎ」などの事件が起こらないよう万全の準備が必要になります。
■議会質問の様子(動画)は、以下からご覧下さい。
以下リンクからもご覧頂けます。
(54分50秒まで早送りすると桃野の質問になります)
【世田谷区議会のサイト】
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