世田谷区立中全校で、今春から服装自由のカジュアルデー導入とのこと。区長や教育長は物事ちゃんと考えてる?という話。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
少し前ですが、3月26日の朝日新聞の記事。
【好きな服装で登校できる日、設置へ 世田谷区立の中学校】(朝日新聞デジタル)
19年度からスタートということですから、この4月から始まるのでしょう。
世田谷区立の全中学校で2019年度、好きな服装で登校できる「カジュアルデー」(仮称)を設けることになったとのニュース。先日の予算特別委員会で、堀教育長が答弁した内容が記事になっています。
世間一般では「行政と議会は車の両輪」と比喩されますし、区長もよくこの言葉を使うのですが、実際には世田谷区の場合、区長の一輪車状態がままありまして、このカジュアルデーも突然、この場で出てきた話でした。
ということで委員会室もざわざわっとなり、私も驚いたのですが、きっと3月に保坂区長が世田谷区立桜丘中(校長の方針で校則が無い、服装も自由、カジュアルデーもある)で、校長と対談イベントを行っているので、その影響でしょうね。区長が、桜丘中の話に飛びついて「全校でやろう!」と号令をかけたんじゃ無いかな。
上記のニュースの内容は、予算特別委員会で、上川あや委員が「世田谷区立中では制服ではなく標準服という位置付けのはず、実際には強制的な制服になっている。おかしいのでは無いか」といった趣旨で取り上げたことに対して、教育長が答えたものです。
世田谷区には29の区立中がありますがこの全校で、生徒自らが服装について考える日として月1回程度実施すると、教育長は答えてますが、桃野はどうも「チグハグなことをやっているな。。。」との印象が拭えません。
世田谷区長も教育長も、ちゃんと物事を考えているのかな。話題に飛びついているだけでは。
桃野がこれまで議会で取り上げてきた、過剰に子どもを縛る校則、いわゆる「ブラック校則」が世田谷区立中学校には数多く存在します。これを放置したままカジュアルデー?
昨年、桃野がこのブラック校則について議会で取り上げた際、区の教育政策部長は「(校則など子どもへの制限について)区が一定の基準を示す」と答えて、ブラック校則を無くす方向へ一歩前進したかと思っていたのですが、これについて、区は実際には、ほとんど仕事をしていないことがこの2月の議会で明らかになっています。
こちらは関連ブログ
【「下着は白のみ」や男女別髪型の規定などのブラック校則は、今春から改まると思っていたら・・・】
下着は白、など身につけるものの色を厳しく制限したり、色や形によらずカーデガンは禁止したりなどの校則をそのままにしておきながら「月一回だけ自由な格好で学校に来てもいいよ」ということに何の意味があるのでしょうか。
カジュアルデーについて区は「生徒自身が、学校に来るのにふさわしい服装を自分で考えられるようにとの教育効果を狙っている」といった趣旨を言っていますが、だとしたら、普段からの教育こそが大切なのでは。
普段は校則で過剰に縛っておいて、ある1日はカジュアルデーですよと。
これに何か大きな教育効果があるとは思えません。優先されるべきは、区長、教育長が桃野の提言を受け入れ、且つ各区立学校に対してはリーダーシップを発揮して「世田谷区立中から、おかしな校則を無くそう」と動くことでは無いでしょうか。
■こちらは昨年10月発行の「桃野よしふみ区政レポート」から一部抜粋
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