受験生は必見!「軽い運動→脳が活性化→学習効果アップ」。筑波大学征矢英昭教授の研究結果あり。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日の読売新聞一面トップからスタートした「スポーツの力」。一面トップに加えて20、21面、見開きでも大きく取り上げていましたから、大型企画と言っていいでしょう。
今年はラグビーワールドカップ日本開催、来年は東京オリンピック・パラリンピック開催というタイミング。ここでスポーツを新しい視点で捉え直していこうという試みかでしょうか。
で、この企画、昨日と今日の記事はとても面白かった。
昨日の記事は、海外で行われている授業の紹介など。
フィンランドでは、体を動かすことを目的とした授業ではなく、問題文を教室や廊下のあちこちに配置し席を立って見に行かないと回答できない「動く数学」や、スクワットや腕立て伏せをしながら時間の概念を学ぶ「動く理科」など、ユニークな授業が各地で行われているとのこと。こうした授業は、体を動かすことは脳に良い影響を及ぼすという前提のもとに行われているようです。
記事には、筑波大の征矢英昭教授の研究結果も。
自転車こぎ10分間の運動をした場合と、運動をしない場合では記憶力、判断力の結果に差が出たとのこと。運動をした場合は結果が向上。記憶した情報をまとめ判断や意思決定に使う「前頭前野」が活発に動く度合いは、運動で気分がよくなった人ほど高かったとの結果。
人それぞれ、快適に感じる運動量をつかんだ上で運動+学習を取り入れれば効果が期待できそうです。
そして、今日の記事も面白い。
104歳で泳ぎ続けているマスターズ水泳世界記録保持者の女性、105歳でマスターズ陸上100mのギネス記録を樹立した男性の例を挙げ、「80歳を超えてスポーツを楽しんでいる人はそうでない人と何が違うのか」を探る記事。
こちらは、日常生活で体をよく使い続けること、肉や魚をよく食べることがポイントのよう。
記事では「筋肉は何もしないと40代から年間1%近く減り始め、80代では2%、90代で3%と、高齢になるとその減少に急激に拍車がかかるが、瞬発系の速筋は何歳であっても適切な運動で増やせる」とし「オーストラリアには、90代でも12週間で174%筋力が増えたとの研究結果がある」としています。
これはすごい!
ここでいう「筋力」って何を示しているのか、詳細説明はありませんでしたが、例えば、90歳の方が3ヶ月のトレーニングを経て「ベンチプレスの記録が20kg→35kgまで向上した」とか、そんなイメージでしょうか。
そして、筋肉から分泌される「マイオカイン」という物資が様々な働きをしていることもわかってきたとか。以下発表されている又は研究中の「マイオカインが体に与える影響」。
・肥満を抑える
・大腸ガンを予防
・乳がんを予防
・血糖値を下げる
・骨をつくる
・鬱になりにくい
など
記事の見出しは「シニアこそ筋トレ!」とあります。
学習効果から健康寿命の延伸まで。まさに「筋肉が人生を救う」。
難しく考えなくても例えば、スポーツだけではなく、(幼き頃は鬼ごっこなどの)遊びで体を動して、楽しい気持ちになった経験は誰にでもあるのでは。楽しい、気持ちがはれる程度に体を動かすことが身体に良さそうというのは何となくでも理解できます。
桃野はこれまで議会で、スポーツ振興についても取り上げてきましたが、その視点は主に「狭義の健康づくり」に向いていたように思います。
スポーツだけでなく、幅広く体を動かすことを、学習効果や高齢期の生活など、幅広いテーマと結びつけて考える必要がありそうです。これからの施策提言に向けて要検討。
■こちらは昨年12月の写真。桃野自身も末長くスポーツは楽しみたい(適度な運動で・・・)
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