3億6千万円を別の事に使えます!
環境に優しい移動手段として。健康的な趣味として。等々。
自転車の価値が再発見されている昨今です。
街をみわたすと、マウンテンバイク、ロードレーサー、折り畳み自転車、電動アシスト自転車、3人乗り用の自転車など、タイプも様々。本屋さんでは専門書のみならず、各種雑誌が顔を並べ、もはやブームとは言えない様相です。
一方、新聞やテレビを騒がせているのが、その利用マナー。
世田谷区では、駅前を中心に、放置自転車対策が大きな課題です。
世田谷区の22年度の歳出決算額をみると、放置自転車対策にかかる費用はおよそ3億6千万円。
誘導、撤去、移送業務のほか、保管所の土地賃借料、保管期間満了後の自転車の処分などに多額の税金が投入されています。もちろん、目に見えるコストだけではなくて、放置自転車によって歩道が歩きづらい、自転車が倒れて危ない、景観が悪いなど、様々なマイナスの影響を与えていることは間違いありません。
単純な理屈ではありますが、放置自転車をなくせば3億6千万円を、別の政策に振り分けることができるのです。
そんな中、世田谷区が進めている取り組みの一つが「コミュニティサイクル」の拡充。
コミュニティサイクルとは、レンタサイクルにいわゆる「乗り捨て」の仕組みを加えたもの。
つまり、借りた自転車をどこのレンタサイクルポートへも返すことができるシステムです。
現在、桜上水、経堂、桜新町、等々力で整備済み。
今後、千歳烏山、成城学園前、二子玉川、下北沢、三軒茶屋、自由が丘についても整備を行う予定です。
等々力で自転車を借りて、付近を散策しながら経堂まで走り、電車に乗って下北沢で買い物、ということも可能です。
世の中の変化とともに、アイデアを凝らし、必要であれば適切な予算を投入しながら利便性を高めるとともに、「放置自転車対策費用」を無くしていく。こういう仕事もとても大切です。
■以下イメージです。
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