世田谷区民をバカしたヒドイ言い訳。
昨日のブログ(http://www.momono-yoshifumi.net/?p=1317)でご報告いたしましたが。
本日は、「情報公開・個人情報保護審査会」にて、異議申立人として「意見陳述」を行いました。
ここまでの流れは、簡単に言うとこんな感じです。
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私は、世田谷区のある補助事業において、税金の使い方に問題があったのではないかと考え、関連した行政情報について、世田谷区に開示請求をした。
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世田谷区は、「区長と、ある事業者(仮にA氏とします)が会談した際の会話録」を隠し続けた。
「世田谷区長とA氏が面会した事実は無い」「会話録は存在しない」と言い続けた。
文書は存在しないと言い続けたわけだから、もちろん文書の開示も行われていない。
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議会での私の追及から、区長とA氏が二度に渡って面会していたこと、会話録も存在することが明らかになった。
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”情報開示請求”は全ての世田谷区民に認められる権利。
世田谷区の「自分たちに都合の悪いことは開示しない」という行為は、世田谷区民をバカにした行為。
決して許してはならない。よって異議を申し立てた。
ところが、なんとなんと。
出てきたのは、世田谷区のヒドイ言い訳!
重要な部分を抜き出すと、「会話録は、担当課長が私的な備忘録として作成したものであり、この会話録をもって検討・議論に資する目的はなく、課組織内でも共有扱いしていないことから、開示すべき行政情報には当たらないと判断したものである」とあります。
ちなみに、この文書は「世田谷区長 保坂展人」から出ているもの。
印も押してあります。
まったくもってヒドイ言い訳ですよ。保坂区長。
区長と補助事業のキーマンが面会した時の会話録が「私的な備忘録」なわけないでしょ。
この文書は組織的に共有されていたのは紛れもない事実です。
あえて書きますけど、区役所の大幹部が、会話録について、直接私に言いましたよ。
「見てます、見てます。」って。
課長が業務として作成し、大幹部と共有している文書を「私的な備忘録」と言い切るなんてヒドイ言い訳です。
そして、この「共有扱いしていない」ってどういう意味なんでしょうね。
「共有していない」と書くと嘘になるから「共有”扱い”していない」なんて変な言葉になったのかな。
ちなみに、ちょっと難しい話になってしまいますが、情報公開条例では、実際に共有していなくても”共用文書の実質を備えた状態”であれば行政情報だとしています。
つまり、実際に共有したかどうかではなく、共用文書になりうる体を整えていれば行政文書なんです。
それに、そもそも”区長とA氏は会っていないという嘘”のつじつまを合わせるために、この会話録の存在が隠されていたのは、明らかです。
にもかかわらず、今さら「あれは私的な備忘録だったから公開しなかったんですよ」なんて、どのツラ下げて言えるんでしょうか。保坂区長は、常々マスコミの皆さんや区民の皆さんに対して”情報公開と区民参加”をキャッチフレーズにしています。
それがこの対応とは、どうしたことでしょう。
本当に情報公開と区民参加を実現するつもりがあるとは、到底思えません。
ちなみに、今日は意見陳述ですから、審査会の結論が出るまではまだまだ時間がかかります。
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