東京医大で女子の合格者を抑制していたということが大きな批判を浴びる中、大阪の公立高校は願書の「性別欄」を廃止。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
文部科学省の前局長の息子を不正に合格させていたことが発覚した東京医科大学。その後、女子の合格者の数を意図的に抑え、差別的な扱いをしていたことも明らかになりました。他の医大、医学部の合格率においても、不自然な男女差があるとの声も上がっています。
医学部の卒業生は卒業後、付属の大学病院で働くことが多く、その際「女性は結婚や出産で職場を離れることがあり、人手が足りなくなる」という危機感から、女子の合格者を抑制しているのだと指摘する報道も。
【東京医大 なぜ入試で「女性差別」(時論公論)2018年8月7日】
当然ながら、受験というのは、公正な競争で合格者を決めなければいけません。性別に限らず、もしも筆記試験の得点以外の要素が合否に影響を与えるのであれば、少なくとも、受験生が入学願書を出す前にその情報は周知されなければならないでしょう。
それが社会に受け入れられるのかそうで無いのかは、その後の話。
そして「男性(女性)を受かりやすくします」という方針が無いのであれば、入学願書や受験票に男女の記載欄なんてなくていいのでは。
と思っていたら、実際にそういう動きもあるよう。大阪府の公立高校入試では来春から、志望校に提出する入学願書の「性別欄」を廃止にしたようです。
【大阪公立高校 入学願書、性別欄廃止 性的少数者に配慮】(毎日新聞)
(以下記事の要約・抜粋)
大阪府教委は、性別を記入することに抵抗のある性的少数者への配慮や、入試に必要な情報ではないと判断し入学願書の性別欄を廃止。対象となるのは府立や府内の市立高校など公立高校の一般選抜、特別選抜など。入学願書の性別欄は廃止するが、願書と一緒に提出する調査書には、受験生の体調管理の必要性などから性別欄を残すとのこと。
福岡県教委も同様に来春入学者の県立高校入試から、入学願書を見直し、性別欄を削除する。県教委は「出願資格を判断する上で、性別は必要なく、性的少数者の受験生にも配慮した」としている。
調査書の性別欄は体調管理の必要性などから残すというのは、いまひとつどういう理由なのかわかりませんが、何か合理的な理由があるのかもしれません。
何れにしても「性別」が合否の判定には使われないということなのでしょうから、それは当たり前にそうすべきことのように思います。日本全国、高校も大学もそうすればいいのに。当たり前に。
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