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2018-04-16

今度は県立高校のハンドボール部で体罰事件。体罰事件の温床は、強豪チームの指導者に周囲の教師が物を言わぬこと。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
学校の部活動がまたもや暴力事件(体罰事件)の現場になってしまいました。
ハンドボール強豪校で体罰 下呂の益田清風高】(中日新聞)
高校部活コーチが体罰 「退職後も繰り返す」との情報】(朝日新聞)
体罰コーチ、退職後も…学校「知らぬおじさん」】(読売新聞)
報道によると
・岐阜県の県立高校の女子ハンドボール部、非常勤講師の60代の男性コーチが部員に体罰や暴言を繰り返していた。
・この男性は長年同校女子ハンドボール部を指導。2012年に定年退職した後も非常勤講師として指導を続けていた。
・この男性は、複数の部員に対し「練習で手を抜いた」などとし、顔面を殴ったり髪の毛をつかんで振り回したりするなどの暴力を日常的に繰り返していた。足をけられて負傷した部員もいた。
・2014年5月ごろ、別の教諭が目撃して体罰が発覚。「行きすぎた指導があった」として、部員の保護者を対象に説明会を開き、男性は依願退職した。
・男性が発覚直後に退職したため県教委は処分せず、事実関係も公表しなかった。
・昨年度までに同校の教諭から「男性が非常勤講師を依願退職した後も学校外で指導し、体罰をしている」という情報が県教委にあった。
・県教委は「関係者に聴き取りをしている段階で、事実関係は調査中」としている。
・男性は読売新聞の取材に対し、依願退職後の指導、体罰を否定している。
・この高校は2005年に2つの県立高が統合して設立。男性コーチは統合前の高校でも女子ハンドボール部を指導し、2000年の全国高校総体で8強入りしていた。
・体罰を目撃した別の同校関係者は「体罰はずっと当たり前のように行われてきたが、(元コーチは)実績もあり、怖くて誰も何も言えなかった」と言っている。
・一部の教諭が男性の退職後の行動に疑問を呈することもあったが、学校側は「(教諭や講師でなく)知らないおじさんが勝手に来ているのだから問題がない」と黙認していた。
こうした報道を見ると、学校教育における暴力事件(体罰と称する暴力)でのあるパターンが見えてきます。
先ず、暴力による指導が部活動で勝つために有効だと考えている指導者がいる。
周囲の教師らも暴力による指導に気づいているが、問題視することをためらう。
(時に熱心な指導という評価すらする)
暴力による指導が明らかになった後も「行きすぎた指導」などの言葉で事実を覆い隠してしまう。
教師や講師が指導と称して、児童・生徒に暴力を振るったとすれば、まずは暴力を振るった張本人に大きな非があるのは明らか。自らの身の危険から逃れるため、周囲の児童・生徒たちを危険から守るためなど特殊な事情を除けば、教師が子どもに暴力を振るうなどということは決して許されません。それは前提。
その上で、起こりがちな間違いは、周囲の教師や保護者が、それを教育の一環だと認めてしまっている、又は指導者に対する遠慮などから問題提起できないということ。2012年に大阪府立桜宮高校で起きたバスケ部体罰自殺事件でもそう思うのですが、日常的に生徒に暴力を振るっている教師の行為を、他の教師や保護者が一切知らないということは、ちょっと考えづらい。
でも例えば、その部活動でたまたま(体罰で強くなるわけでは無いと思う)良い結果が出ている場合、周囲はその暴力を振るう側に「権威」を感じ、その暴力を咎めないということが起きてしまいます。
これ、世田谷区で起きたドリームジャズバンド暴力事件も根っこは同じ。
演奏会本番中、観衆の前で生徒に激しい暴力を振るったのが世界的なジャズ奏者だったからでしょう、保坂展人世田谷区長は「暴力はなかった」「あの程度のことは体罰ではない」という見解を示し、この岐阜県の事件と同じ「不適切な指導」という言葉でことを済ませてしまいました。
2012年の桜宮高校の自殺事件があっても、また部活動の場で激しい体罰事件が繰り返されることに、そして行政においては未だ体罰に対する認識の甘さが残っていることに危機感を覚えます。
 
 

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