「都議会なんて信用ならん!都民が直接、舛添都知事をクビに出来ないのか?」というご意見への答え。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今朝の駅頭活動でのこと。
通勤の最中に足を止めてご意見をくださる方が時々いらっしゃるのですが、今朝はある方が「舛添要一都知事への怒り」をぶつけていらっしゃいました。
「公金を使って、何をやってるんだ」
「許せない」
都知事としての豪華海外出張、国会議員時代の政党助成金(=税金が使われている)を使っての公私混同家族旅行などについての話です。
お怒りごもっとも。
お気持ちはよくわかります。
話はやがて「あんな都知事は、すぐにクビに出来ないのか!」という方向に。
お話の内容からは、舛添都知事のみならず、都議会、そして代議制(議会制民主主義)という制度にも大きな不信感をお持ちのようでした。
しかし、法は代議制を経ずして”有権者が直接、首長をクビする”方法を定めています。
これがいわゆるリコール。
首長のリコール(解職請求)については、地方自治法の第81条に以下、定めています。
第八十一条 選挙権を有する者は、政令の定めるところにより、その総数の三分の一(その総数が四十万を超え八十万以下の場合にあつてはその四十万を超える数に六分の一を乗じて得た数と四十万に三分の一を乗じて得た数とを合算して得た数、その総数が八十万を超える場合にあつてはその八十万を超える数に八分の一を乗じて得た数と四十万に六分の一を乗じて得た数と四十万に三分の一を乗じて得た数とを合算して得た数)以上の者の連署をもつて、その代表者から、普通地方公共団体の選挙管理委員会に対し、当該普通地方公共団体の長の解職の請求をすることができる。
つまり、東京都の有権者を仮に1,000万人(※)だとすると、知事の解職請求には以下の人数の署名が必要。
(10,000,000 × 1/8) + (400,000 × 1/6) + (400,000 × 1/3) = 145万人
※2011年2月に行われた都知事選の際の有権者数は10,685,343人。
しかし、この署名が集まったら即ち、知事が辞めるわけではありません。
仮に都知事に対する解職請求が成立した場合、住民投票が行われることに。
この住民投票で、有効投票総数の過半数が賛成すれば、都知事は失職します。
しかし、正直言って。。。解職請求、住民投票によって都知事を失職に追い込むには、この署名数が、非常に高いハードルですね。都民が選んだ都議会議員によって構成される都議会による追及(究極的には不信任案決議)の方がまだ現実味があるように思えます。
まあ、解職請求だとか、不信任決議だとかと、そこまで世論が盛り上がれば、自ら辞任ということになるのでしょうが。
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