歴史上、核兵器を使用した唯一の国アメリカ。そのアメリカ大統領の被爆地訪問が実現すれば、歴史的な出来事です。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
新聞等でも報道されています。
昨日から今日にかけて、広島市で主要7カ国(G7)外相会合が開催されました。
G7外相会合は、先進国首脳会議(サミット)に合わせて開催される会合の一つ。
(今年のサミットは5月に三重県で開催される「伊勢志摩サミット」です)
ここで行なわれる外相間の議論は、その後の首脳会議での議論の基礎ともなる重要なもの。
そして、先進各国の「外相」は、いわずもがな、政府の重職ですから、そこでのアクションも又、政治的に大きな意味を持ちます。
今日の午前中、外相会合の合間に「関連行事」として行なわれたのが外相らによる平和記念公園訪問。
各国の外相らが原爆慰霊碑に献花を行ない、公園内の平和記念資料館を見学、その後、原爆ドームも訪問しました。核保有国の英米仏3カ国の外相が同公園を訪問するのは初のこと。
広島を地元とする岸田文雄外務大臣の意向が働いたものとも言われますが、G7の会合として非常に意義のあるものではないでしょうか。
夕刊紙面には間に合っていませんが、既にネットのニュースでは、午後に発表された「広島宣言」についても報道されていて、”政治指導者に被爆地の広島や長崎への訪問を促す一方、原爆投下を「極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難」と表現し、核軍縮の必要性を訴えた”としています。
<G7外相会合>「広島宣言」まとめ 共同声明発表し閉幕(毎日新聞)
歴史は常に勝者の口から語られる。
原爆投下についても、「原爆投下によって、戦争が終結した」と広島・長崎への原爆投下を肯定的に捉えるアメリカ人は少なくないと聞きます。
言うまでもなく、我が国への核兵器による攻撃の歴史は決して肯定できるものではありません。
そして、日本国民の多くは、この地球上で二度と核兵器が使用されないことを祈っているでしょう。
本日の夕刊各紙では「アメリカのオバマ大統領が5月の伊勢志摩サミットにあわせて広島訪問を検討している」とも報道されています。
歴史上、核兵器を使用した唯一の国であるアメリカ。
そのアメリカの大統領による被爆地訪問が実現すれば、これも又、歴史的な出来事になります。
2009年1月、アメリカ合衆国の大統領に就任したバラク・オバマは、その直後同年5月、チェコの首都プラハで「アメリカは核無き世界を目指す」と演説しました。(プラハ演説)
あれから7年。
オバマ大統領は、2017年に、2期8年の任期を終えて退任することとなります。
アメリカ大統領初の被爆地訪問が世界平和への礎となりますように。
人類は手をたずさえ、核無き世界を。
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