世田谷区の「町会・自治会への加入促進条例」。区は「加入を強制するものではない」と言いますが
これまでもブログでとりあげてきました。
世田谷区が現在、制定を目指している「(仮称)世田谷区町会・自治会への加入促進及び地域社会の活性化を進める条例」
今朝の新聞に、この条例素案に対する区民意見を募集する「区のおしらせ」が折り込まれました。
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<個性豊かで活力に満ちた地域社会づくりをめざして>
(仮称)世田谷区町会・自治会への加入促進及び地域社会の活性化を進める条例(素案)に、ご意見をお寄せください。
としています。
議会では既に議論が始まっていますが、わたしはこの条例素案には、大きな違和感を感じています。
私は議員になる前から、地元の町会には加入していましたし、お祭りや清掃活動にも積極的に参加してきました。
災害時の助けあいなども含め、町会や自治会が大きな役割を果たしうるだろうことも承知しています。
しかし果たして、これは条例で縛って区民に加入を促す類のものなのか。
区は「加入を強制するものではない」と言っていますが、ならば尚更、今まで区が行ってきた町会への活動助成でなぜ足りないのか。(金銭面も含め町会には既に助成が行われています)
議会での議論では「閉鎖的と指摘される町会・自治会もある」「意に反して会費だけを納め、形だけ町会に加入している人もいる」「政治的に中立ではない町会もある」という声も出ました。
特定の議員や政党を応援するような町会・自治会があるとすれば、そこに区が区民の加入を促すということなどあってはなりません。
数ある町会・自治会ですから、状況もまちまちでしょう。
区は、先ずはその実態を把握する必要がありそうです。
そして区内には、町会・自治会の他にも、NPO法人、任意団体、市民活動団体など様々な団体があります。
なぜ区民に「町会・自治会」だけを特別な存在として加入を促すのかという点についても、理由は明確ではありません。
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