「お国柄」が薄れつつある現代ですが、お節料理にはまだ少し残っているようです
私は、前職は食品メーカーの会社員でした。
会社員時代は、メニュー開発や商品開発に取り組むうえで「食文化」について調べたり、考えたりということも大事な仕事でした。とても楽しかった仕事の一つです。
イタリア料理、フランス料理、スペイン料理、中国料理などなど・・・
○○料理とくくってしまうのが難しいほど、それぞれの地域に根差した食文化は様々。
例えば一口にイタリアンレストランと言っても、ローマの料理を出すお店と、フィレンツェの料理を出すお店ではメニューは全然違って当然です。
もちろん日本も同じ。
南北に伸びた日本列島では、各地で採れる(獲れる)食材も様々。
さらに近代以前では食材が広範囲にわたって運ばれるような物流も困難でしたし、困難の中、運ばれたとしても、それはとても貴重な食材でした。当然、地域ごとの事情で郷土料理が生み出されていくことになります。
お出汁ひとつをとっても、関西は昆布だし、関東は鰹だしといった違いがありますよね。
(なぜ産地が北海道の昆布が、地理的に近い関東では無く関西で使われるのかというのも面白い理由があります)
人やモノの移動が、激しく速やかに行われる現代においては「お国柄」や「郷土料理」の存在も薄れつつありますが、お節料理にはまだその色が残っているようです。日本の伝統行事である「お正月」と関係が深いせいでしょうか。
例えばお正月に食べる魚料理は、元々は関西はブリ、関東は鮭が主な食材でした。
他にも、関東は田作り、関西はたたき牛蒡、お雑煮は関東はすまし汁、関西は白みそ仕立てが多いと言われています。
お正月に、伝統的な料理を食べる習慣も薄れつつあるように感じますが、絶やすことなく次世代に引き継いでいきたい食文化の一つだと思います。
「日本全国どこでも同じ」ではなく、地域の歴史と伝統が感じられるお正月が末永く続きますように。
新型コロナ対策、一人10万円の給付金。「困っている度合いの強い人から先に」と区長が決めれば良いだけの話なのに。 2019年は政局を呼ぶ亥年。12年前は第一安倍政権が参院選で歴史的惨敗。衆参ねじれ国会が政権交代の序曲となりました。 ラグビー。2/25(日)我らがブラックラムズ東京VS神戸スティーラーズに、世田谷区立の幼稚園児・小学校児童・中学校生徒とそのご家族「ご招待」あります。 本日(4/1)の「区のおしらせ」に掲載。帯状疱疹ワクチン接種の費用助成はじまります。桃野も接種します。区民の皆様も是非、助成金の活用を。 仕組み自体に不正を全て排除する機能はありませんが、権力者の一存で恣意的に事業者が選ばれる余地は少なくなります。
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