不登校。文科省も示している通り、世田谷区では必ずしも子ども達の「登校」を目標にはしません。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
板橋区の「不登校対策」をめぐって混乱が起きているようです。
私は東京新聞の記事で知ったのですが、以下がその概要。
・不登校児童・生徒の支援をする民間企業が板橋区との連携を発表。板橋区教育委員会も「一部の学校で試行を始めた」とコメント。
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・この企業の「平均3週間で再登校できる」と登校に重きを置く姿勢や高額な料金設定、子どもではなく親に働きかける手法などに異論があり、SNSを中心に「連携」に批判が高まる。
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・板橋区教育委員会は、連携の事実を否定。「試行」も「誤解を招く表現だった」とした
板橋区のサイトには現在(8/18)、以下掲載されています。
以下引用元
【「登校すれば幸せ」とは限らない 不登校対策で民間業者と「連携」した板橋区の迷走 政治家の影もちらついて】(2024.08.17 東京新聞)
「登校すれば幸せ」とは限らない 不登校対策で民間業者と「連携」した板橋区の迷走 政治家の影もちらついて
:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/qg9byXuLqS
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) August 17, 2024
【「板橋区と株式会社スダチが連携し不登校支援を強化」という記事について】(板橋区のサイト)
桃野は、この民間企業の事業内容を知りませんし、板橋区の取り組みを良いとも悪いとも批評できるほどの情報は持っていませんが、気になるのは記事の中にある、事業者が「平均3週間で再登校できる」と謳っている、という点。
事業者が行うのは再登校に向けての働きかけであり、”再登校できる”に至る期間についても目標めいたものがあるとすれば、それは本当に子どもにとって良いことなのかと疑問を感じます。
学校に行かなくても自立した生活へとつながっていく人もいるし、逆に学校に行ったとしてもその後の人生においてつまづく人もいます。
例えば自分の子どもが不登校になったら。家族を含めて周りの人達が不安な気持ちを持つのも頷けますが、やはりそこは落ち着いて。先ずは「行かなくても良い」とした上で、何か問題(例えばいじめなど)があるならそれには適切に対応するという姿勢が必要ではないでしょうか。
ということで、文科省も示している通り、世田谷区では必ずしも子ども達が「学校に行けるようになる」を目標にはしません。あくまでケースバイケース。各子ども達の事情、状況をしっかりと汲み取って個別に対応することになっています。
桃野はこれまで不登校対策についても議会で取り上げてきました。ブログにも都度アップしていますので宜しければご覧ください。
子どものことで悩んだら、世田谷区の各相談窓口も是非ご利用ください。
【不登校の相談先と支援のご案内】(世田谷区のサイト)
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