ご家族が亡くなった際の手続き。複数の部署を周りそれぞれイチから悲しい話を説明するのは遺族にとって大きな負担。窓口業務改善の提言をしています。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも区議会決算特別委員会での質疑より。
区役所の窓口業務の改善について提案を行いました。提案の原点は、ある区民の方から桃野に寄せられた声です。
区民Aさんは、幼い子どもを亡くされました。
もちろん家族との別れは、年齢がいくつの方であっても辛いものですが、まだ幼い我が子を亡くす親の悲しみというのは、察するに余りあります。
そんな中、Aさんは、区役所に足を運び諸々の手続きをすることになりますが、世田谷区役所の場合「おくやみコーナー」がなく、Aさん自身が複数の窓口を回っていくつかの手続きをこなしていかなければなりません。
例えば、同じ23区でも練馬区。
【おくやみコーナーのご案内】(練馬区のサイト)
上記練馬区のサイトには”ご家族等が亡くなられた際の、おくやみに関する多岐にわたるお手続きについて、ご遺族の負担を減らすことができるよう、一括して案内・受付を行う専用窓口「おくやみコーナー」を設置しています。”と記されています。
他にも、葛飾区、豊島区、江戸川区、板橋区などなど。おくやみコーナーを設置している自治体は多々あります。
世田谷区でもワンストップでご家族が亡くなられた際の手続きができるコーナーの設置をと求めましたが区側の答弁は端的にいうと「場所がない」というもの。
現在、新しい区役所本庁舎が建設中です。本庁舎完成の際は、是非ご遺族の負担を少しでも軽減できるよう、おくやみコーナーを設置してもらいたいと要望しました。おくやみコーナーができれば家族を亡くされた際の手続きに関する負担は軽減されます。
そして更に、おくやみコーナーの設置は今後の課題として、現在の仕組みの中でもご遺族が「何度も説明する」ということがないように業務を改善できるのではないかと提案しました。
例えば、大きな病院で診察を受けた後、いくつかの検査をしてもらい、また診察室に戻るということがあります。そうした時でも渡されたファイルだけ持って回れば、各検査の際に「イチから説明」することはありませんよね。それは病院内で情報の共有ができているから。
役所の仕事であれば、最初の部署が必要なことを聞き取り、他の部署と情報を共有する仕組みがあれば、区民が「イチから説明する」必要はなくなるはずです。
DX担当副区長に対応を求めると、副区長は「庁内のシステムが別々であったり、事情があるので簡単ではない」との答弁。一方で「区としても何とかできないか考えたいと思う」とも言及していました。
ご遺族の負担が少しでも軽くなるよう、事務の改善でできることがあるはず。桃野は、引き続き提案を続けます。
質疑の様子は以下の動画でご覧ください。
コメントを残す