これまで何度も区長に「給付型奨学金制度の拡充」を求めてきました。区長は「拡充すべく指示を出す」旨の発言を繰り返して来ましたが、一向に進まない。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログは世田谷区議会予算特別委員会での桃野の質疑より。「給付型奨学金制度の拡充」についてです。
桃野は、これまでも学ぶ意欲のある若者へは、給付型奨学金を含めた支援を積極的に行うべきだと区長に働きかけてきました。以下関連ブログ。
改めて「奨学金給付の対象者を拡充すべき」と取り上げると、区長からは「検討を加速する」旨の答弁。検討、検討ばかりではなく、実施を急いでほしい。
これまで議会で何度も区長に「給付型奨学金制度の拡充」について働きかけてきました。区長からは、前向きな答えが返ってくるし、所管部に指示を出すという趣旨の発言を繰り返してもいます。
ところが一向に政策が前に進まない。その実、区長が意欲的でないのか。それとも部下が区長の言うことなど従うつもりがないのか。
例えば、昨年の本会議では区長と桃野の間にこんなやりとりがありました。(令和4年11月29日の会議録より)
◆四十六番(桃野芳文 議員)
(略)あと区長、奨学金の件ですけれども、やはり所管の委員会での答弁なり様子を見ていると、区長の答弁を受け止めている様子がないんですよ。もうのんびりやり過ぎ、というか、言われて初めて、ああ、そんなこと言っていましたねみたいな感じにも聞こえるわけですよ、正直ね。なので、やはりそれは三年かかっては駄目だ、急げという、私は区長から明確に出していただきたいんですよ。お答えください。
◎保坂 区長
お答えします。現在、新型コロナの経済的な影響、そしてウクライナ戦争、食糧、物価高と悪条件が重なっておりますので、この機を捉えて、そういった特に若者支援の在り方について加速するように指示してまいります。
区長は、ウクライナ戦争や物価高騰を挙げて、そういった(桃野の指摘する内容という意味)若者支援の在り方について加速するよう指示するといっています。今だからこそ必要な支援だから急いで実現するという意味に受け止めて良いでしょう。
ところが世田谷区における給付型奨学金の拡充は遅々として進みません。
桃野は、これまで繰り返し指摘してきましたが、世田谷区長はなぜか「児童養護施設の出身者等」のみに肩入れするばかりで、広く若者を対象にしようとしません。お金はいっぱいあるのに。
給付型奨学金の原資になっている基金には毎年数千万円の寄付が寄せられ、累計寄付金は2億円以上となっています。一方で奨学金に充当されたのは累計で1700万円程度。
こういうところにも、区長の「仕事をしない」姿勢が垣間見えるといって良いのではないでしょうか。
給付型奨学金制度の拡充に関する、今回の桃野の質疑は、以下の動画(10分弱)でご覧ください。
質疑の全体は以下の動画です。
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