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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2021-08-15

夏。雨雲が去っての晴天には川遊びを楽しむ方がいらっしゃるかも。でも雨がりの河川には「下水道に流すべき汚水」が放流されている可能性もあるのです。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

今日(8/15)の世田谷は朝から豪雨に見舞われました。朝の7:30には土砂災害警戒区域の方を対象に世田谷区が避難指示を発令。

 幸いにも大きな被害なく、夕方4:00に避難指示が解除されたのは良かった。

水害といえば、河川の氾濫もあり、土砂崩れもあり、また道路冠水からの家屋への浸水もあります。以下は2020年10月10日の桃野ブログ。

この週末は台風14号に警戒が必要。区内でも道路に水が溜まるなど危険な場所があります。

上記のブログに書いたように、河川の氾濫などではなくとも、住宅地で水が溜まり、時に家屋への浸水被害が出てしまうことがあります。

かつて都市化が進む以前は、土の中に水が染み込み、地面が水を溜め込む役割を果たしていましたが、今はそうは行きません。世田谷区の大半に建築物が並び、道路はアスファルトで固められています。よって地中に染み込む水は少なく、水の通り道を作らなければ大雨の際に住宅地に水が溢れてしまうこともあるのです。

そこで桃野がこれまでも提言し続けているのが雨水管の整備。生活排水などの汚水が流れる下水管とは別に、雨水を受け止めて河川等に流す雨水管を地中に埋設する施策です。

こちらを見ていただくとわかりますが、東京23区で雨水と下水を分けて流す分流式となっている地域はごくわずか。

■東京都のサイト↓

https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/pdf/kokuji_zenkuzu.pdf

分流式(汚水管と雨水菅を分ける方式)は雨水を受け止め、道路冠水のリスクを減らす効果だけが期待されるわけではありません。河川の浄化のためにも大事な施策。

合流式の場合は、汚水と雨水を一つの管に流しているのですが、強い雨の日は「市街地を浸水から守るため」に汚水混じりの雨水が河川等に放流されます。つまり「通常は下水道に流される汚水が河川に放流される」ということ。

■以下は東京都下水道局のサイトより。

https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/business/b1/newstokyo/262/2/index.html

例えば、世田谷区内を流れる野川や多摩川。世田谷区西部の地域は分流式となっており、そこに汚水を流し込むことがないとしても、世田谷区の上流には、分流式の整備が進んでおらず、豪雨の際、河川に汚水を放出している東京都の自治体が多々あります。

夏の暑い日。雨雲が去っての晴天となれば、川遊びを楽しみたいという方もいらっしゃるかも知れません。でもその際は合流式の下水道から河川に汚水が流れ込んでいる可能性も十分考慮した上で、川に入るか否かの判断をして頂きたいと思います。

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