世田谷区の新型コロナワクチン接種。公共施設等を会場に行われている「集団接種」に加え、区内医療機関での「個別接種」も始まりました。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区の新型コロナワクチン接種。公共施設等を会場にして行われている「集団接種」に加え、区内医療機関での「個別接種」も始まりました。
どこの医療機関でワクチン接種ができるのか、どのように予約すれば良いのかなど詳細は、世田谷区のサイトをご覧ください。以下リンク先を参照。
【各医療機関での個別接種を希望される方へ】(世田谷区のサイト)
上記のサイトを見て頂ければわかりますが「一般の方の接種予約可能」という医療機関もあれば、「かかりつけ患者のみ予約可能」という医療機関もあります。でも「かかりつけ医」という言葉は、はっきりとした定義がありませんよね。ワクチン接種予約を巡って混乱もあるのではないでしょうか。
今朝(6/28)の東京新聞では以下の記事が掲載されていました。
【「かかりつけ医」に断られた… ワクチン高齢者接種で表面化 定義あいまい 患者との認識にずれも】(2021.06.28 東京新聞)
記事では、新宿区に住むある女性(72歳)の例が挙げられていました。この女性は今月上旬、風邪の時などに利用している区内の診療所が、かかりつけ患者の接種をしていると知り、予約の電話をかけました。ところが応対した担当者からは、この女性の通院が頻繁でなく、目立った持病がないからということで、予約を断られたというのです。女性はやむなく自宅近くで行われる集団接種を7月まで待つことになったようですが、記事では女性の「身近な診療所として何年も頼りにしていただけにショック」との声を伝えています。
確かに、風邪を引いた時などに「いつも診てもらっている」お医者さんであれば、この女性にとっては「かかりつけ医」という感覚だったことでしょう。しかし上記のケースの場合では、女性は、医療機関側から「あなたのかかりつけ医ではありません」と言われてしまったような形にも見えてしまいます。
医師と患者にも信頼関係は大切。このようなことがあると、女性にとっては心にわだかまりができてしまうのでは。ちなみに、東京都医師会のサイトでは「かかりつけ医」について以下の記載がありました。
日本医師会では「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」をかかりつけ医と呼んでいます。
これを見ると、患者側がかかりつけ医だと感じれば、即ちかかりつけ医と言えるような気もするのですが、、、
とは言え、小規模な医療機関では予約の電話が殺到したら困る、ワクチン接種ばかりで診療時間が埋まってしまうのは困るなどの事情もあるでしょう。(世田谷区の場合は世田谷区のシステム経由で予約を受ける医療機関もあります)
どういう方に対してワクチン接種を行うのか、どなたでも予約を受けるという形なのか、もしくは月に一回程度通院している人を対象に予約を受け付けるのか、はたまたその持病などによって予約の可否を判断するのか、などなど。
接種予約の対象となる方については、医療機関側でそれぞれが明確に示せば、余計な混乱を引き起こすことを抑えられるのではないでしょうか。
前述の【各医療機関での個別接種を希望される方へ】(世田谷区のサイト)についても、区はもう少しきめ細かな情報発信に努められないかと感じます。
コメントを残す