2012-05-22
命が命を育む営み
農林水産省の調査によると、昨年(平成23年)の就農人口は260万人。
10年前に比べて約3割減少しました。
一方、農家が減る中、都市部を中心に人気が高まっているのが市民農園です。
多くの農園では応募者が区画の数を上回る状況だといいます。
土に触れ、花や農作物を育てたいという気持ちは、多くの方に共通のものかもしれませんね。
「食育の一環として子ども達に農作業を」という声も聞きます。
本日は、世田谷区の子ども達が田植えを楽しみました。
あいにくの小雨まじりの空の下、朝8時過ぎより農協(JA)の方にご協力を頂いての開催です。
区内の保育施設や小学校の児童たちが笑顔で泥にまみれ、歓声をあげながら苗を植え込みました。
田植えが行われたのは、世田谷区立次太夫堀公園内にある教育田。
今や世田谷区に唯一残る水田です。
この行事は、昭和61年(1986年)から毎年世田谷区がJA東京中央の協力により開催しているもの。
苗は天皇陛下が皇居で植えるものと同じ「満月」という品種です。
順調に育てば、10月頃に収穫の時期を迎え、刈り入れも今回田植えをした子どもたちが行います。
収穫した米は、それぞれの学校などで調理して食べる予定です。
水田で泥にまみれながら苗を植える。
実った稲を刈り入れ、収穫した米を自らが味わう。
途中の世話は、大人に任せるとしても、子ども達にとって良い経験になるはずです。
農は命が命を育む営み。
そして、土や水などの自然の中に成り立つ営みです。
これを身をもって学ぶ貴重な機会。
これからも多くの方のご協力を得て続けて行きたいと思っています。
関連記事
コメントを残す