桃野は地元の皆さんとともに、オウム真理教問題を風化させない、地域に平穏な生活を取り戻すための活動を続けます。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日の午後は、オウム問題の学習会へ。
あの地下鉄サリン事件を始め、凄惨な事件を引き起こしてきたオウム真理教。
そのオウム真理教の後継団体がアレフ。
そして、アレフから分派した「ひかりの輪」(上祐史浩代表)が、世田谷区内、烏山地域に拠点を構えています。
世田谷区は継続的に、オウム真理教が与える脅威について広く区民へ周知を図るとともに、国への監視の強化と抜本的な対策の要望を行っています。
昨日は午後から学習会が開催され、桃野も参加してきました。
こちらは学習会に先立ち、挨拶に立った岡田篤副区長。(残念ながら保坂展人世田谷区長は欠席なので副区長が挨拶)
今回の講師は、カルト問題に詳しい山口貴士弁護士。
テーマは「2017年9月25日 東京地方裁判所判決と今後の対オウム活動への影響と展望について」
山口弁護士、判決内容を丁寧にわかりやすく解説してくださり、大変勉強になりました。
現在、アレフ、ひかりの輪には、団体規制法に基づく観察処分が行われています。
観察処分を受けた団体は、3か月ごとに構成員(この場合は出家信者や在家信者)の氏名や住所、団体の資産について、公安調査庁に報告することが義務づけられるほか、必要に応じて公安調査官による立ち入り検査が行われます。
要は公安調査庁の厳しい監視下に置かれるということですね。
この観察処分の期限は法律で最長3年と定められていますが、3年を超えても尚、団体の危険性が続いていると判断されれば処分を更新することができます。
オウム真理教の後継3団体(アレフ、ひかりの輪など)については、公安審査委員会によって「3団体とも麻原死刑囚の説く教義が存立・運営の基盤となっており、現在でも無差別大量殺人に及ぶ危険性がある」と判断されており、今年1月に6回目の処分更新がなされています。
処分更新に対しアレフ、ひかりの輪は、それぞれ「観察処分更新は不当」として、国を相手取り、決定の取り消しを求めて裁判を起こしていました。
「2015年の更新は不当」との訴えに対し、2017年9月東京地裁にて「ひかりの輪の更新決定は違法」との判決が出ています。
現在、国が控訴中で判決は確定していませんので、処分は継続中(前述の通り2018年に6回目の更新)ですが、この先の司法判断によっては、ひかりの輪へに対する観察処分が取り消され、公安調査庁による監視が緩んでしまう可能性があります。
裁判所は、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚への帰依を捨てていないアレフに対して、ひかりの輪はその帰依を否定している。更に、アレフとひかりの輪の間に人事的な交流や共同で行っている事業などはなく、一体の組織とは認められない、といった判断から観察処分の更新を不当としました。
昨年11月、世田谷区議会は「アレフ及びひかりの輪は、別団体を標榜しているものの、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の教義を隠し持つなど実態は変わっておらず依然として不穏な活動を続けている」として「オウム真理教(アレフ・ひかりの輪)に対する公安調査庁による観察処分の期間更新を求める意見書」を全議員の賛成で法務大臣、公安調査庁長官、公安審査委員会に提出しています。
「処分は不当」との判決は世田谷区議会にとっても厳しいものですが、桃野は今後も裁判(控訴審)の推移を見守りつつ、地元の皆さんとともに、オウム真理教問題を風化させない、地域に平穏な生活を取り戻すための活動を続けていきたいと思います。
さらなる「障がい者スポーツの支援」を目指して。神戸市の取り組みから様々なノウハウを学ぶ。 夏休み。もし家庭内に問題があれば、子ども達にとってはより危険が増す期間にもなりかねません。何か気になることがあれば、ぜひ公的機関にご相談を。 来週から区議会定例会。この間、世田谷区議会議員のコロナ感染者も出ていますが、決して議場内でクラスター(集団感染)など起こしてはなりません。 世田谷区の区立小中学校は、開かれた学校づくり、地域とともに子どもを育てる教育を推進しています。 先ずは組織の長たる世田谷区長が、暴力に対して当たり前の感覚を身につけてもらわなければ、暴力事件、体罰事件、虐待事件の根絶は覚束ないのでは。
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