選挙で審判を受ける立場にある首長ですから、嘘をついて県民を欺こうとした罪は非常に重いと断じざるを得ません。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
稲田防衛大臣の辞任、民進党蓮舫代表の辞任が大きく報道され、霞んでしまった感がありますが、こちらもとんでも無いニュース。これまでの経緯や今後の責任問題など、今後どのような展開になるのか気にかかります。
【秋田大雨 「かばう気持ち」で虚偽説明 佐竹知事辞任否定】(毎日新聞)
7月22日から降り始めた雨が、記録的な大雨となり、建物の半壊や浸水などで大きな被害を受けた秋田県内各地。本来、災害時には県民の安全を守るため陣頭指揮をとるべき知事がゴルフ旅行中だったことが大きな非難を浴びていました。
それはそれとして、今般新たに明らかになったのは、同行者について知事が嘘をついていたこと。
知事はこれまでゴルフ旅行へは「県庁OBら友人と出かけた」としていましたが、実はメンバーの中に県の部長が2人おり、これまでの説明が虚だったことを認めました。
ゴルフ旅行は佐竹知事が呼びかけて行われたもの。7月22日(土)午前7時ごろ、知事公舎前に知事と部長2人、県OBの計7人が集合したのち、車2台に分乗、宮城県内のゴルフ場へ。一泊の後一行は、23日早朝に車で県庁に向かいましたが、交通渋滞で午前11時の大雨に関する関係機関との連絡会議に間に合わず、到着は会議終了後の午後1時ごろだったそう。
佐竹知事は、豪雨にもかかわらずゴルフに向かった理由を問われ「昨年来、ほとんど休みがなく自分の時間が欲しかった」とし、知事と部長2人の携帯電話には、22日から豪雨被害の状況と避難指示や勧告に関するメールが頻繁に入っていたことも明らかにしています。
豪雨の中、知事と県幹部がゴルフ旅行に向かったこと。そして、県内での被害が明らかになりつつある中で「県庁に戻る」判断を下さなかったこと。これらは批判を受けても致し方ない行動でしょう。
そして、輪をかけてひどいのは、不祥事を隠そうと嘘をついていたこと。身内をかばおうとしたのか。不祥事を少しでも小さく見せようとしたのか。
何れにしても、常に災害時の対応含め、公務の執行状況やその姿勢を有権者に明らかにしながら、選挙で審判を受ける立場にある首長ですから、嘘をついて県民を欺こうとした罪は非常に重いと断じざるを得ません。
今後の報道に注目したいと思います。
(国政の問題で霞んでしまうかな・・・)
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