質問されなければ説明しない。責任の所在をはっきりさせない。世田谷区教育委員会はそんな態度に思えてなりません。本日は桃野から強く指摘しました。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は文教委員会。「令和5年度世田谷区教育総合会議の実施について」や「第3次世田谷区立図書館ビジョン策定の考え方について」などについて色々と意見を申し上げました。そして、こういう報告も(資料の発生場所については一部ぼかしを入れました)。
区立小学校の敷地内で学校職員(主事)が樹木の剪定作業をしていたところ、太い枝が落下して近隣家屋の壁に穴を開けてしまったという事故です。皆さんは、まず上掲の資料を読んでどんな感想を持つでしょうか。
委員会資料からは、、、
・枝剪定の際、主事さんが十分に安全対策を行わずに事故が起きた。
・主事さんのミスであると共に上司である校長の管理不行き届きだ。
という風に資料から読み取るのでは無いでしょうか。少なくとも桃野は資料を読んだ際はそういうことかと感じました。
ところが、委員会で質問を重ねていくと、全く違う状況であったことがわかりました。
・高所での作業、危険な作業は外部のプロ(今回のような件であれば造園業者など)に発注することになっている。
・作業内容から見て、今回の件は外部のプロにお願いするべき作業であった。
・学校長の判断で主事さんに剪定を指示した。
・主事さんが切った太枝が落下して、近隣の家を壊した。
かいつまんで説明すると、こういう状況だったようです。住宅の壁に穴が開くような枝ですから相当太い枝を剪定したのでしょう。そのような枝を剪定する際の安全対策は、素人とプロでは雲泥の差があるのは間違いありません。事故が起きてしまった結果を見ても、主事さんに任せるような仕事ではなかったと思われます。
物損事故であっても大変なご迷惑をおかけしたことに変わりはありませんが、もしもそんな太い枝が人の上に落ちたらと思うと更に大きな事故が起きた可能性も考えて怖くなります。主事さんが大怪我をしたかもしれません。
当初の区側からの報告では、ことの本質が見えず、「再発防止策」についても中身が変わってくるでしょう。このような「何が問題だったのか」がわからなくなるような区側からの報告は大問題です。
質問されなければ説明しない。責任の所在をはっきりさせない。区教育委員会の態度はそんな態度に思えてなりません。本日は「何が起きたのかがわかるように正確に説明すべき」という趣旨で桃野から区教委に強く指摘を致しました。
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