次点で落選した元区議から「最下位当選者の案分票に疑義がある」との異議申し出。世田谷区議会議員選挙の結果はまだ確定していません。さてどうなるか。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
区議会議員選挙から2週間余りが経過しました。世田谷区議会では各議員が会派を結成し、今期の議会運営について諸々のルールを定めている最中。
桃野は、会派の幹事長として、選挙投開票翌日(4/24)の「幹事長会」に始まり、連日「各派代表者会」に出席して、各会派の幹事長と議論を続けているところです。
世田谷区議会、新たな任期がスタート!桃野は政党に所属しない「無所属」2名「日本維新の会」2名、「行革110番」の1名で会派結成です。
左から田中優子、ひえしま進、桃野芳文、若林りさ、大庭正明。5人でガンガン区政に切り込んで参ります。ご注目ください! pic.twitter.com/KtijC6LvmI— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) May 2, 2023
明日(5/10)も10時から「各派代表者会」が開かれます。そして同日14時からの「議員協議会」を経て、本会議場の議席(各会派ごとの席の割り当て)、常任委員会と議会運営委員会の構成、特別委員会の設置と構成、議会役職、附属機関等委員の構成、広報小委員会の設置と構成、議会運営に関する主な確認事項などなどが決まる予定。
ここまで連日各会派の代表者(幹事長)による、侃侃諤諤の議論が続いてきましたが、いよいよ新しい世田谷区議会のカタチが決まります。
そして5月17日からは「世田谷区議会第一回臨時会」が始まる見込み。議案審査も始まり、本格的な議会活動となります。
その一方で。
実は先の世田谷区議会議員選挙の結果はまだ確定していません(当選の効力が確定してない)。
新聞等でも報道されていますが、次点で落選した元区議から「最下位当選者の案分票に疑義がある」などの異議申し出があったことによります。
【世田谷区議選で落選 候補が異議申し立て 案分票に疑義】(2023.05.02 東京新聞)
今後の予定については以下の見込みとなっています。
1)世田谷区選挙管理委員会に対し当選の効力に関する異議申出【5月1日受理】
2)世田谷区選管において異議申出に対する決定(申出を受けた日から30日以内)【5月31日まで】※票の再点検を行うかどうかを決定
3)世田谷区選管の決定に不服がある場合は都選管に審査の申立て(決定書交付から21日以内)
4)東京都選管において審査の申立てに対する裁決(申立てから60日以内)
5)裁決に不服がある場合は高等裁判所に訴訟を提起(裁決書交付から30日以内)
例えばですが、こんな流れも考えられます。
・元区議からの異議申し出を受けて世田谷区選管が取り扱いを検討
・区選管は「開票事務は適正に執行された」として異議申し出を棄却
・元区議は区選管の決定を不服として、東京都選管に申し立て。
・東京都選管が票を数え直すかどうか裁決
・(都選管の裁決に不服があれば裁判へ)
区選管に異議申し出から5までの過程を考えると、9月後半ぐらいまで選挙の結果が確定しない可能性があります。裁判になれば更に先かも。
世田谷区議会では本格的な議会活動が始まるところですが、その一方で、選挙の結果が未確定という落ち着かない状況が続きます。そして仮に「票の再点検」ということになれば、区選管は再度、膨大な作業に取り掛かることになります。
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