toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2018-01-07

今日は大きなエネルギーを頂いた気分。桃野も自分の信じる道を力強く歩んでいけるよう「実践躬行」胸に刻んでまります。

LINEで送る
Pocket

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
本日は世田谷区の「新年子どもまつり」(「新年のつどい」と同時開催)に、参加しておりました。
IMG_6712
区民会館ホールで、子どもたちのダンスなどを楽しんだり、中庭に並んで立つ屋台で買い物したりの楽しい時間ですが、加えて以前から楽しみにしていたのは大村智先生(ノーベル生理学・医学賞受賞)の講演会。
テーマは「私の研究と社会貢献」。一時間ほどの講演時間はあっという間に感じる非常に良いお話でした。
ご自分で半生を振り返ってお話されていますので、謙遜も多く含まれているとは思いますが、ノーベル賞受賞に至る道のりは決して順風満帆とは言えないもの。高校時代はスキーに没頭。勉強の成績はあまり良くなくて、地元山梨大学の入学試験に合格した際にも周囲からは「よく受かったな」と驚かれたそう。
大学卒業後は高校の教師になろうとしたが、地元の山梨県ではその年、採用が一件もなく、結果東京の定時制高校で教壇に立つことに。そこで、昼間の仕事で手を油まみれにしながら勉強する生徒たちに心が動かされ「もう一度大学に入り直すぐらいの気持ちで勉強しよう」「教え子を全員卒業させよう(当時は仕事と勉強の両立が困難で中退する生徒が少なくなかった)」と目標を掲げたところから、新たな道を歩み始めたとのこと。
研究者としての人生をスタートしてからも、研究のための環境や資金に恵まれ続けたわけではありませんでしたが、やがて大村先生は、微生物が産生する化合物「エバーメクチン」を発見、世界で何万人という人が失明したり重篤な疥癬で苦しんだりしていた「オンコセルカ症」や「リンパ系フィラリア症」の特効薬を生み出しました。
ノーベル賞の受賞理由にもなったこの功績については多くの方が知るところですが、先生はそこに至った道のりで感じたことをいくつかの言葉を用いて語ってくださいました。
「正師を得ざれば学ばざるに如かず」(曹洞宗・道元禅師)
ご自身を戒める言葉としては「教師は常に勉強して進歩していなければ教師の資格はない」ということ。そして、自らが学ぶ立場で感じるのは「良い研究者と交わり、かつ独自の研究方法に取り組むべし」ということ。
「実践躬行(じっせんきゅうこう)」
自分が率先して努力しなければ、周囲はついてこない。
「金がないから何もできないという人間は、金があってもなにもできない人間である」(実業家・小林一三)
我ながらお金がない中でよくやってきたと思う。研究レベルを落とさないためにどうやって研究資金を獲得するか一生懸命考えた。今でこそ「産学連携」という言葉があるが、企業と連携しての研究開発を先駆けとして取り組んだ。
桃野は、お話の内容からも、すごく心を動かされたのですが、それとは別に感じたのは大村先生が発する「熱」のようなもの。歴史に名を残す大偉業を成し遂げる方は、82歳になっても常に力強く、その生き様は活力に満ち溢れているように思います。
今日は大きなエネルギーをいただいた気分。桃野も自分の信じる道を力強く歩んでいけるよう「実践躬行」「言い訳をせず」学び続けたいと思います。

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です