花粉症で苦しむ方を減らす為に。桃野一般質問より
世田谷区議会本会議、桃野一般質問より。
本日は「花粉症で苦しむ方を減らす為に」。
花粉症といえば、2月下旬から4月下旬にかけて飛散するスギ花粉。
3月中旬から5月中旬にかけて飛散するヒノキ花粉。
これらが引き起こす症状が代表的。
しかし、その他にも5月から7月にかけてのカモガヤ、ネズミホソムギ、ハルガヤ。
9月から10月にかけてのブタクサ、ヨモギ、カナムグラ等の「草本花粉」がアレルギー症状を引き起こすことはよく知られています。
これらの植物は区内でも、河川敷や河原、河川沿いの遊歩道、公園、路傍等、広い地域に生息をしていて、花粉症の方を悩ませています。
そこで区による、これら植物を含む雑草の刈り取りの状況を調べたところ、例えば国分寺崖線の麓を流れる、我が愛する野川の河川敷は6月〜8月の間と10月〜11月の間でエリアを区切って各一回ずつ、年に2回、除草しているという状況でした。
管理を担当している所管曰く「草が繁茂するタイミングにあわせての除草」というスケジューリングのようです。おそらく他の河川敷等についても草の繁茂にあわせて除草を行なうという考え方は同じでしょう。
一方2014年に環境省が発行した「花粉症環境保健マニュアル2014」によると、花粉症を有する人の割合は平成10年の約20%から、平成20年は30%と激増。
そして、世田谷区が、区のホームページでリンクを貼り、紹介している東京都健康安全研究センターのホームページをみると、そこには「草本花粉は飛散距離が短いため、花粉症の原因となる植物を探し、可能な場合にはその植物を刈り取ることも効果的です」と記されています。
多くの方がその花粉症で苦しむスギだって、戦後の植林事業により人間がどんどん増やして行った(自然に増えて来たものではない)ものですから、バンバン伐採して、本来そこにあった生態系に適する木を植えて行けば良いと思いますが、上記草本花粉によるアレルギー症状をひきおこす“雑草”も外来種から日本に定着してしまったもの。これもどんどん除いてしまえば良い。
河川敷等の草の刈り取りについて、花粉症で悩む方々の症状を和らげる為にも「繁茂のタイミングという視点だけでなく、草本花粉が飛散するタイミングにあわせて、それらの草を刈り取る」と言う視点も持つべきではないか。
このように指摘し、議会で取り上げました。
区側からは「今後は花粉症対策も考慮に入れ野川等の適切な維持管理に努める」旨の答弁がありました。
自然環境をまもりつつも、合理的な花粉症対策に前向きに取り組んでもらわなければなりません。
桃野は幸いにして花粉症ではありませんが、政策により、花粉症で苦しむ方が少しでも楽になればと思っています。
質問の様子は世田谷区議会のホームページよりご覧頂けます。
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