世田谷区の小学校。「ICTマイスター校」を見学
本日は、世田谷区立東玉川小学校に伺い、授業を見学してきました。
東玉川小学校は世田谷区教育委員会の「ICTマイスター校」の指定を受け、タブレット型パソコンや50インチの大型ディスプレイ、実物投影機を活用した授業を行なっています。
本日は音楽、算数、総合の授業を見学。
先生も、児童も上手にICT(Information and Communication Technology)を活用されていたように思います。
もちろん、ICT機器だけを使って授業を行っている訳ではありません。
ノート、筆記用具、辞書、地図など従来からの教材もあわせて使いながらのICT活用です。
例えば音楽の授業。
大型ディズプレイに投影した楽譜を見ながら、全員で合唱。
合唱の様子を動画撮影し、後で歌い方(口のあけ方など)を確認。
顔を上げて正面を向いて歌うことができる、合唱の際の自分たちの様子を客観的に振り返る事ができるなどのメリットがあります。
例えば算数の授業。
「530枚の紙を12人で分けます。何枚ずつ分ければ良いでしょうか」の問いを、文字だけでなく、ディススプレイ(電子黒板)を使って視覚的に表現する事が出来ます。
この視覚的表現ですが、従来の授業であれば、先生が100枚の束、10枚の束、1枚の紙、をあらわした模型をそれぞれ厚紙などでつくり、裏にマグネットを付けて、黒板に貼付けながら説明するといったようなやり方でした。
今回の授業では、そういった内容を電子黒板とペンツールを活用しながら行い、視覚的に上手に表現する事ができていました。
おそらく、先生にとっても「授業の準備」に関する作業の負荷が低減しているのではないでしょうか。
そしてもう一つ、児童に対して情報リテラシーに対する教育も積極的に行なっているようです。
(学校での情報リテラシー教育については、桃野もこれまで議会で取り上げてきました)
「ネット上にプライバシーに関する情報を安易にアップしない」「メールの送信やSNSへの書き込みの前に言葉が適切かどうか一旦自問自答する」など、ICT活用に関する様々な注意点が標語となって、廊下に張り出されていました。
東玉川小学校の校長先生によると、日本国内では青森や熊本等の全国広い地域から、海外からもアメリカ、イギリス、シンガポール等、多くの国から視察団が訪れているとの事でした。
アメリカからインテル社の副社長も視察に来て「日本の学校はどこでもこうなのか?!すごい!」と言って帰っていたとか。。。
ICT機器は単なるツール。
頼りすぎる事無く、もちろん依存する事も無く、一つの道具として上手に活用することこそ大切です。
実際の授業の様子を拝見し、その要点を確認するととともに、活用次第(機器だけでなくデータの利活用など)でもっと先生と児童は上手に向き合えるし、学習効果も期待できるのはないかと感じます。
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