「子どもを放射能被ばくから守る」ための動議、自民・公明・生活者ネットワークの反対で否決
世田谷区議会。
平成26年度の予算案を審議する予算委員会は、昨日が最終日。
これまでブログでもご報告してきましたが、我々の会派では予算案の「組み替え動議」を提出しました。
(提出者は我々の会派「無所属・世田谷行革110番」の大庭正明幹事長)
我々の会派ではこれまでも「子どもを放射能被ばくから守る」という事について、一貫して取り組んでまいりました。
ゆえに、予算委員会の質疑の中で何度も取り上げて来たのが、世田谷区長が議会に提出してきた予算案の中の「世田谷区が放射能検査を縮小する(予算も縮減する)」という点について。
世田谷区長は来年度から、保育園・小中学校の給食検査の頻度を大きく落とす事を決定済み。
(ちなみに検査の導入は、かつての区民の皆さんによる熱心な陳情活動を経て、ようやく実を結んだものです)
【今回の給食検査削減案】
・保育園
給食丸ごと検査を12回/年→6回/年
・小中学校
給食丸ごと検査を8回/年→3回/年
新規に米の単品検査を1回/年実施
(ちなみに、これら検査頻度を落とすことで縮減される予算は、230万円です・・・)
世田谷区長はこれまで、議会で福島第一原発の現在の状況に対する認識を問われ「福島第一原発の事故は収束どころか、尚現在進行中である」と答えています。
これは、本心からの言葉でしょうか。ならば、なぜ、放射能検査の縮小を決定するのか。
私は「区長は、言っていることとやっていることが違うではないか」と予算委員会で直接区長に問うてきました。
委員会質疑の中で区長からは、「食品汚染の報道なり、事実が出て来た場合には、速やかに検査体制の見直しをはかるなど必要な対応をしていく」との答弁がありましたが、その対応にとどまるなら、区が率先して変化を察知し、子どもを被ばくから守ろうという意識が希薄だと言わざるを得ません。
よって「放射能検査に関する予算を減らすべきではない(それも230万円という額)」と予算の組み替え動議を提出いたしました。区長が減らした230万円を元に戻すことで、単品検査の新規導入を行なうなどし、放射能検査に対する現体制を縮小させないためです。
賛否については以下。
【反対】
(保育園&小中学校給食の放射能検査の予算は削減すべき)
自民、公明、生活者ネットワーク・社民、小泉たまこ議員、上川あや議員、すえおか雅之議員
【賛成】
(保育園&小中学校給食の放射能検査の予算は削減すべではない。230万円を元に戻すべき)
我々「無所属・世田谷行革110番」、共産、民主、木下やすゆき議員、あべ力也議員、ひうち優子議員、佐藤美樹議員、青空こうじ議員
大会派である「自民」「公明」に加えて、「生活者ネットワーク・社民」の反対でこの動議が否決されてしまいました。
「否決」という結果については非常に残念です。
しかしながら、これからも子どもを被ばくから守るための活動は続けなければなりません。
これからも議会活動を通じて、活動を続けてまいります。
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