バラマキ(=政治家の人気取り)ではなく、「必要な方々にこそ、必要な福祉サービスが行き渡るよう」区長に訴えました
昨日に続き、世田谷区議会での私、桃野よしふみ一般質問よりご報告です。
今日も「①障がい児に対する福祉サービスの課題」について。
世田谷区の待機児童は「全国ワースト1」。
保育施設に入りたくても入れない子ども達を多く抱える自治体です。
そして、もう一つの待機児童問題も実は大きな課題である事をご存知でしょうか。
それは、障がいを持つ子ども達のための「障がい児通所サービス」。
ここでも、多くの子ども達がいわば”待機児童”となっているのです。
(昨日のブログもご覧下さい)
世田谷区では、福祉施策について、現在「第3期世田谷区障害福祉計画」に基づいて整備を進めているところなのですが、これが本当に区民ニーズを反映しているのか。
又、「本当に困っている人に行き届く」サービスになっているのか。
こういった問題を取り上げ、区に改善を求めています。
昨日のブログで取り上げた「放課後等デイサービス」。
これは障がいを持つ子ども達が、学校以外の日中活動を行う大切な場所ですが、それに加えて障がい”児”・障がい”者”を問わず、行政による福祉サービスが必要な方々には本来「ライフステージを通した途切れのない支援体制」が必要です。
(これは区も認めており、既に福祉計画に織り込み済みのはずです)
一般質問で取り上げたのは、障がい者の日中活動の場の整備を進めるべきと言う話です。
前述した「放課後等デイサービス」は満20歳までの方が対象となっています。
20歳以降は、一般企業等での就労、区内の障害者通所施設での生活介護や自立訓練、就労に向けた訓練及び作業活動などを行うことになります。しかし現在、こういった方々にとって、土日など休暇中の日中活動の場が非常に不足しているのです。
一般質問では、区に整備を提案しました。
区側からは
「障がい者の日中活動の場の確保も含めた社会参加の促進や、介護する家族等への支援も重要な課題」
「障がい者のニーズを把握し、障がい者とその家族を支援する基盤の充実について検討する」
と非常に前向きな答弁を引き出す事ができました。
こと福祉政策といえば、政治家の人気取り、いわゆる”ばらまき”の対象になりがちです。
メディアに大きく報道される問題ばかりに、予算が投入される例も少なくありません。
しかし、本当に必要な事は、膨らみ続けるニーズに耳を傾けつつも、限られた予算の中、必要なサービスを見誤ることなく提供し、そのサービスを持続させることです。
世田谷区長は、総花的に「妊娠・出産から乳児、幼児、青少年期までの切れ目の無い支援」や「生きづらさを抱えた若者を支える」と、熱心に発信していますが、こういった言葉で福祉施策の対象者を曖昧に定義する事が良いとは思えません。
一般質問では、バラマキにおちいり、本当に必要な福祉サービスが行き届かなくなる事を懸念し「必要な方々にこそ、必要な福祉サービスが行き渡る区政の舵取り」を、区長にお願いもしました。
先ずは障がいを持つ子ども達への福祉サービスの充実、一歩前進です。
これからは、実行に向けた区の動きをしっかりと注視していきます。
■質問の様子は世田谷区議会ホームページでご覧いただけます。
http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
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