行政が公益通報者保護制度に対して全くの不知であることに怒りを禁じ得ません
世田谷区議会本会議で取り上げております「世田谷保健所が区民の秘密を漏えい」という問題について、今朝の東京新聞で記事になっておりました。
既にブログでもご報告していますが、先の一般質問で取り上げた大問題です。
世田谷区内にある高齢者向けの弁当の配食店で、衛生上の問題を世田谷保健所に内部通報した女性がいました。
保健所は、弁当事業者に検査に入ったのですが、その検査の際に、あたかも「内部通報があったので検査に来た」と示すような発言をし、さらに内部通報者は誰か、ということすら漏らした疑惑があります。
(以前、新聞記者の取材に事業者側は、告発者の名前を「保健所から聞いた」と答えています)
内部告発者は保健所の検査終了後、事業者から「クビ」を宣告され、職場を追われました。
保健所はその後、議会には「適切に対応した」との説明に終始し、その責任は認めていませんでした。
しかし私は、本件について引き続き調査を続け、その調査結果に基づいて、先の本会議で一般質問を行いました。
質問の様子は、インターネットでもご覧いただけます
http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
9/19(木)収録内容を表示をクリック
↓
「5.桃野よしふみ」の右側の再生をクリック
保健所は、検査時の不適切な対応については一部認め、更に業務上知り得た告発者についての情報を事業者に漏らしたことは認めましたが、告発者の名前を漏らしたのは、告発者が解雇された後、と主張しています。
そして「保健所が区民の秘密を利害関係者にベラベラ話してしまう」という区民の信頼を裏切る不祥事であるにも関わらず保健所は「内部通報者には謝罪した」と個人とのやり取りの話に、この問題を矮小化しています。
今回、多くの方にこの問題を知っていただいたことは、一歩前進です。
これは世田谷保健所のみの話ではありません。
行政という権力側が、一般区民という弱き者と向き合う中で、公益通報者保護制度に対して全くの不知であることに怒りを禁じ得ません。
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