2025-10-09
世田谷区の審議会委員。不適切な人物が選ばれないような仕組みが必要。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログは決算特別委員会での質疑より。
本日(10/9)、世田谷区の文化財保護審議会委員について取り上げました。
文化財保護審議会は「文化財保護条例」に基づき設置されるもので、以下のように定められています。
(設置)第52条 文化財の保存及び活用を図るため、教育委員会の附属機関として、世田谷区文化財保護審議会(以下「審議会」という。)を置く。(所掌事務)第53条 審議会は、教育委員会の諮問に応じて、文化財の保存及び活用に関する重要事項を調査審議し、教育委員会に答申する。(諮問)第54条 教育委員会は、次に掲げる事項については、あらかじめ審議会に諮問しなければならない。(1) 区登録文化財の登録及びその登録の解除(2) 区登録無形文化財の保持者又は保持団体の認定及びその認定の解除(3) 区指定有形文化財の指定及びその指定の解除(4) 区指定無形文化財の指定及びその指定の解除(5) 区指定無形文化財の保持者又は保持団体の認定及びその認定の解除(6) 区指定有形民俗文化財又は区指定無形民俗文化財の指定及びその指定の解除(7) 区指定史跡名勝天然記念物の指定及びその指定の解除(8) 区指定文化的景観の指定及びその指定の解除
この審議会を組織する委員は12人で区教育委員会が委嘱する仕組み。
この現職の委員の中に過去、「不適切な支出」に関与した元職員が含まれていることがわかりました。
この不適切な支出とは、区が記録映画を作成することになり、外部に発注をかけたのですがその映画が納品されず。一方で約550万円が支払われてしまっていたという事件です。(事件概要については、平成16年9月21日文教委員会の会議録にて確認できます)
そしてこれが議会で報告されるなど大きな問題となった後、記録映画は納品され、契約の履行遅延に対する損害賠償金約117万円が、発注先の事業者と区職員の連帯で区に支払われました。(納品及び損害賠償金については平成17年4月21日文教委員会の会議録にて確認できます)
今回の桃野の質疑に対して区は、事件に関与した人物が現職の審議委員になっていることを認め、過去の不適切支出に関与した人物だと認識しつつ委員に選んだ旨、答弁しています。
この人物の事件の関与の度合い、行為の悪質性などが会議録等からは追えなかった為、今回桃野は、この委嘱の妥当性については質疑を重ねませんでしたが、今後は、区教委が審議会委員について何らかの”欠格条項”を定めるなど、不適切な人物は委員として選ばれないようにする仕組みが必要だと提言をしています。
質疑の様子は以下の動画でご覧ください(5分程度に編集しました。全編は区議会のサイトからご覧ください)
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