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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2021-12-10

18歳以下への10万円給付。「全額を現金給付する」と表明する首長が続々。さて国の「半分はクーポン券で」を批判していた世田谷区長はどうする?

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

新聞、テレビ等でニュースになっている「18歳以下への10万円相当の給付」について。

当初国は10万円のうち、先ず5万円を現金で、残りの5万円を子育て関連に使途を限定したクーポンで、支給すると言っていました。この10万円給付は子育て支援の側面以外にも、経済対策(消費喚起)の側面もあることから、なるべく貯金に回ら無いようにという仕掛けをしたということ。

ところが、クーポンでの給付となると、実際に事務を担う自治体に大きな負担がかかりますし、事務的経費も膨らみます。例えば世田谷区の場合、財政課長の説明によると「5万円をクーポン支給にした場合、クーポン券作成、換金、事務処理の外注、システム構築等でプラス数億円の経費が必要だと見込んでいる」とのことでした。

世田谷区長も私的ツイッターで以下のように政府を批判しています。

区長はツイッターで「国は全額現金支給も可能とすべき」と言っていますが、この時点で松野官房長官は詳細の条件は述べていないものの「自治体の判断で全額現金支給も可能」と言っていましたので、区長の認識についてはよくわからないところもあります。さておき区長が「全額現金で支給するのが妥当」と考えているのなら、区長としてそのようにすればいいのでは?私的ツイッターでワーワー言わずに実際にやればいいのに。と思います。

他の自治体の区長は自らの権限と行動力で方針を示し始めています。

さて、世田谷区の現在の状況はというと、12月8日(水)の企画総務委員会、本会議で議案審査、採決が行われ、先ずは5万円の現金支給について補正予算案が可決されました。

桃野は、この予算案には賛成。否決されてしまったら5万円を先行給付することすらできなくなってしまいますので、これは当然なのですが、賛成するに際し「子育て世帯への経済的支援という目的をしっかり果たすという観点で、速やか、事務経費がなるべく少ない方法で給付をして頂きたい」旨の要望を区側に「意見」として述べています。

新学期、新入学の季節は春。春に向けての準備に給付金を費やしたいと考える子育て世代も多いでしょう。まかり間違っても「クーポン支給での準備に時間がかかるので残り5万円分の支給は来年夏」などということになってはいけません。

以下、企画総務委員会における議案審査の際、桃野と財政課長の間で行われた質疑内容も以下お伝えします。

■桃野質問要旨

松野官房長官が、自治体の判断で全額現金給付も可能と言っている。報道によると、他自治体では「現金とクーポンを分けると莫大な時間と事務的経費がかかるので、年内に一括して現金で給付したい」と言っている首長もいる。世田谷区は、先行の5万円の給付金以降の予定はどうなっているのか。

●財政課長答弁要旨

今般の補正予算は先行給付金として5万円を現金で支給するもの。国は「予備費で対応するものとして年内の支給を目指してほしい」としている。区としても速やかに補正予算を計上し、年内の振込を目指していきたい。

残りの5万円を現金給付にするかクーポンにするかまだ決定していない。

今後、残りの5万円分は国の補正予算案として審議中で年内に可決成立の見込みと報道されている。今後は国会の補正予算の成立後、然るべきタイミングで区として現金かクーポンかという判断をし、新たな補正予算案として然るべきタイミングで議会に示す。

■桃野質疑要旨

報道を見ていると、国の予算成立を待たずに、一回自治体で立て替え、一括で給付し、その後国から入ってくるお金で補うと言っている首長もいるようだ。世田谷区はそういうことは考えていないのか。

●財政課長答弁要旨

既に予備費として国が決めている先行給付金5万円は財源が確実なので、これについて補正予算を計上する。残りの5万円は国会で補正予算成立後、財源が確定次第、区として新たな補正予算を組むことを考えている。

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