区立中学校の卒業式へ。コロナ禍の学校で、先生達が子ども達に伝えたかった事ってなんだろう。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
校庭の桜はまだ蕾ですが、探せば小さな花をつけています。
本日は世田谷区立中学校の卒業式へ。今年はコロナで来賓は無し。桃野は保護者として我が子の卒業式です。
例年とは異なり様々な制約がある卒業式となりました。来賓無しの他にも、国歌、校歌は斉唱ではなく演奏のみ。式典の時間も短い簡素なものになりました。
でも、桃野はこれまでお招き頂いた数多の卒業式と同じように心を動かされました。
体育館にピアノの音が響きわたるばかりの歌声なき校歌。でも子ども達の心の声が聞こえるかのよう。桃野も歌詞を噛み締めながら共に校歌を歌っていました。
昨年の春から一年、我慢の時を過ごしてきた子ども達。あれも中止、これも中止。懸命に取り組んできた部活動も最終学年でその成果を出し尽くすことなく卒業の時を迎えます。仲間と夜通し楽しい時を過ごすはずだった修学旅行も無くなりました。でも、そんな時だったからこそ、成し遂げられたこともあったのではないかな。
逆境の時はこの先も必ず訪れます。逆境のない人生なんて無い。仕方がない。どうしようもない。諦めるしかない。なんて思いかけた時、本当にそうなのかな。今できることってなんだろう。って思い直せば新しい道が見つかるかも知れない。
コロナ禍の学校で、先生達も子ども達にそんなことを伝えたかったんじゃないかな。
今日の卒業式には続きがあって、短い式典の後、校長先生からお話があり「保護者の皆さんは校庭へ」と促されました。校庭で保護者、先生達が待つこと暫し。卒業生が校舎から笑顔で出てきます。
広い校庭なら、マスクをつけたままなら。涙がこぼれないようにかな。空に顔を向けている生徒も。体育館での卒業式では声を一つにできないけど、みんなで思いを歌声にのせよう。子ども達が考え、先生達と相談して決めたことだそうです。
卒業生のみんなが歌ってくれました。そして、歌声が空にすいこまれた後は長い長い拍手。
卒業おめでとう。君たちの行く道が希望で満ち溢れていますように。
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