世田谷区議会議員、桃野芳文です。
連日、ブログでご報告している「世田谷区長が実現すると言っている”誰でも、いつでも、何度でもPCR検査”」。
桃野は当初から、医師が検査が必要だと判断した方、検査陽性者の濃厚接触者など、必要な方には迅速に検査をすることができるよう、PCR検査体制は拡充すべきと主張してきました。一方で、世田谷区長が「世田谷モデル」と称してテレビ等で喧伝する”誰でも、いつでも、何度でもPCR検査”はやるべきではない。間違った施策だと言ってきました。参考ブログは以下。
【解説。世田谷区長の目指すという「誰でも、いつでも、何度でもPCR」をすべきでない理由】
世田谷区長がこの「世田谷モデル」とやらをぶち上げ、連日テレビや新聞で報道された当初は各メディアも「世田谷区長がすごくいいこと言い始めたぞ!」という論調で報じているように(少なくとも桃野には)感じ、この先いったいどうなってしまうことかと思いましたが、最近は朝日新聞から産経新聞まで幅広く各紙が「”誰でも、いつでも、何度でもPCR検査」に対して否定的な感染症対策の専門家の意見も報じてくれるようになりました。
東京新聞は専門家のコメントを引用するのではなく、「日々論々」というコーナーで、鈴木穣解説委員が「症状のない人も含め広く国民を、又は希望者全員を検査すべきとの意見もあるが、こうした感染している確率の低い人を対象にするには不向きな検査だ。症状があり感染が疑われる人や感染者の周囲にいる濃厚接触者など感染確率が高い人を対象にした活用に向いている」と言い切っていました。
そして、こちらは8月9日の産経新聞。
【「世田谷モデル」に賛否 PCR論争再び…慎重姿勢の専門家も】(産経新聞)
記事では政府の新型コロナ対策分科会(会長は尾身茂先生)がまとめた検査体制に関する基本的な考えについても取り上げています。
①有症状者②感染リスクが高い無症状者③感染リスクが低い無症状者ーの3類型に分類。①と②には積極的に検査を行うことを求めた。感染リスクが高い人は、「夜の街」に関係する人や感染者が出た医療機関の従事者らが考えられる。③は「広く一般に推奨されるわけではない」とした上で「社会経済活動の観点から個別の事情などに応じて検査を行うことはあり得る」とした。スポーツ選手らを想定している。
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