内閣府からも「配偶者暴力相談支援センター」と「児童相談所」との連携を盛り込んだ新たな基本方針。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今日は12月24日。いよいよ今年も残すところあと1週間となりました。
さて、いよいよ来年は世田谷区立の児童相談所が開設します。
児童相談所はこれまで東京都の所管でしたが、法律が変わり23区でも児童相談所を設置できることになりました。先ずは荒川区、江戸川区、世田谷区が「先行3区」として、2020年度の開設を予定しています。
児童相談所について、桃野がこれまで議会で取り上げてきたのが、配偶者暴力相談センターと児童相談所の連携を密にして事案に対応すべきということ。
過去ブログはこちら↓
【世田谷区で、DV、児童虐待など、悲しい事件が起きぬよう、桃野も議会から取り組んでまいります】
児童虐待の事件を見ると、児童虐待とDV(配偶者間暴力)が、家庭内で同時に起きているケースがあります。普通に考えれば、家庭内で暴力の嵐が吹き荒れている場合、児童だけが虐待され、その他の家族には何も起きていないということは考えづらいでしょう。
そうであれば、児童相談所と家庭の関わりからDV被害者を救い出すことができるケースもあるでしょうし、逆に配偶者暴力相談支援センターと家庭の関わりから児童虐待の被害者を救い出すことができるケースもあるはず。配偶者暴力相談支援センターと児童相談所の連携は必須と言っていいでしょう。
今朝の朝日新聞に以下の記事が掲載されていました。
【DV・児童虐待、被害防止へ連携 児相との協力、明記 基本方針改正案】
内閣府も「配偶者からの暴力(DV)防止と被害者保護のための基本方針」に、配偶者暴力相談支援センターと児童相談所との連携などを盛り込み改正する方向で検討を進めているよう。順調に行けば3月告示とのことですから、そうなれば、来年4月の世田谷区の児童相談所の開設にも間に合います。
前述のブログでも書きましたが、世田谷区の「児童相談所開設に向けた計画書(案)」には、配偶者暴力相談支援センターとの連携についての記載がありませんでした。
児童相談所が、子ども家庭支援センター、学校、児童館、保健所など他の所管とも連携を進めていく旨の記載がある一方、人権・男女共同参画課や配偶者暴力相談支援センター、DV等支援措置の実務の窓口になる出張所などとの連携については一切記載がなかった。桃野が、これはまずいと議会で取り上げたのが今年の6月の区議会本会議です。
その際、区側からは、児童相談所と配偶者暴力相談支援センターとの連携について、桃野の政策提言を受け入れて進める旨の答弁がありましたが、DV問題を所管する内閣府からもそうした方針が示されることでより強い力になると思います。これは良いニュース。
引き続き桃野も、児童虐待、DVの問題に区の様々な所管が連携し対応できるよう、議会から政策提言を続けてまいります。
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