台風19号から学ばなければ。台風の際はどれくらいの土嚢をどこに準備し、その利用目的の優先順位はどうするのか。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今朝の駅頭活動は尾山台駅。
駅頭活動終了。皆さんお声がけ有難うございます。今朝は尾山台駅で、台風19号で浸水被害があった玉堤も近い。当日の区の対応、避難所の運営など様々なご意見を頂きました。こうしたリアルなお声、今後の政策づくりにしっかり生かして参ります。有難うございます。 pic.twitter.com/yTcViZ4E64
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) October 23, 2019
先の台風19号で浸水被害にあった方、周囲に浸水被害にあった方がいる方などから様々なお話を聞かせていただきました。
主なご意見は2つに集約されます。
1、災害ごみの搬出が大変
2、避難所が満杯で入れず困った
これ、台風が去った直後から他の地域でも多くの方から意見を頂いています。
世田谷区の災害対策といえば、首都直下地震を想定したものに軸足をおいていたことは否めないでしょう。簡単に言えば、今回のような大きな台風への備えができていなかったということ。
避難所の開設についても、もっと多くの区施設、区施設以外もご協力いただける施設(大学など)を平素から想定しておかなければならなかっということでしょう。今後の施策に生かしていかなければなりません。
さて、想定を超えたといえば「土嚢の準備」も見逃せない問題。
こういうツイートもありましたが。。。
多摩川の氾濫、世田谷区の土嚢不足(住民に配布してしまったため一列しか並べられなかった)。ポートランドとか政権批判に精を出す時間があるなら、少しは世田谷区の安全に向き合え!#保坂フレンズ8万人#世田谷自然左翼pic.twitter.com/8T6PhtEPCR
— やがたせ (@aiooaoa) October 17, 2019
今回、多摩川の無堤防地域から水が氾濫し、二子玉川周辺で深刻な水害を招いてしまいました。
この氾濫地点周辺に区が準備した土嚢は明らかに不足していました。これはニュース映像にある通り。
原因は、簡単に言えば、区が土嚢の需要を見誤ったということ。
台風の接近に合わせて土嚢を準備するも、区民の皆さんが事前準備で土嚢ステーションからご自宅等へ土嚢を持ち帰ったため、補充しても補充しても足りなかったというが区の説明です。
途中で世田谷区も「これはまずい!」となり、東京都や国交省に助けを求めるも既に助けを得られる状況ではなく(そんな状況下では都や国交省にも余裕はありませんよね、それは)。。。
都からは「土嚢袋だけなら立川の倉庫にあるから自力で取りに行って下さい」との返答をもらうも、台風接近直前に区にそんなことができる余裕もなく。
そうこうしているうちに近隣の自治体に助けを求める時間もなくなり「ある分の土嚢を積むしかない」となったのが、上記ツイッターの映像にある状態というのが実際のところのようです。
(以上、区の所管課長よりヒアリング)
区民の皆さんがご自身でご自宅等を守るために土嚢をご利用になるのは勧奨すべきことですから、その土嚢が先に出てしまったので、肝心の無堤防地区に土嚢を詰めなかったというのは、痛恨事と言ってもいいでしょう。
平時からどれくらいの土嚢を準備しておくべきか、台風の際はどれくらいの土嚢をどこに準備しておくべきか。土嚢利用の優先順位はどうするか。
2度と同じ轍を踏まぬよう、世田谷区は課題を整理し対策を進めなければなりません。
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