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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2019-10-25

されどブラック校則問題、遅々として進まず。昨日の毎日新聞で桃野の取り組みが記事なっています。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。
これまで議会で取り上げきました「ブラック校則」問題。
夏休みの頃だったかな、以前記者の取材を受けていたのですが、昨日(10月24日)の毎日新聞夕刊で記事になっていました。
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桃野が世田谷区議会で「ブラック校則」の問題を最初に取り上げたのは、平成30年6月14日の本会議一般質問。
その際の区側の答弁は、以下内容でした。(世田谷区議会の議事録はネット検索できます)
・議員お話しのとおり、区として、性別による規定、身だしなみの制限については一定の基準を示す必要があると考えている。
・性別による規定により、子どもの心を傷つけるようなことがあってはならない。性的マイノリティーへの配慮とあわせて見直しの観点となる。
・身だしなみについては必要以上に規制をするものは検討していくべき。生徒や保護者、地域の話し合いから考えを深めるプロセスも重要と考えている。
・校則については、その時代の実態、価値観など幅のある議論となる。(桃野から)提示された観点について、校長会と課題を共有して検討、精査する。
この答弁を受けて、桃野は翌年の春(新学年)、つまり平成31年の4月には「下着の色は白」など過度に子どもを縛りつけたり「男性の髪型は**、女性の髪型は○○」など、性的少数者への配慮を欠くという意味からも不適切な校則は一掃されると思っていたのですが、現時点、そうはなっていません。
一例を挙げます。
桃野は以前議会で「水泳の授業中で、ラッシュガード着用禁止」の学校があるが、これは改めるべきだと取り上げました。
ラッシュガードは、海やプールで男女問わず多くの方が着用していますね。日焼けから肌を守る効果が高い、上半身に纏う薄手の着衣です。
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ところが、これは禁止だとする世田谷区立中学校があります。
なぜ禁止なのか、桃野には全く理解できません。
昨今の夏の強い日差しのもと、水泳の授業の後、肩や背中などが火傷のように真っ赤に日に焼けてしまう生徒も少なくないでしょう。むしろ健康のためには着用を推奨すべきでは?
付言すれば、性的マイノリティへの配慮としても、許されてしかるべき服装です。(戸籍上は男性、心が女性の生徒の場合、水泳パンツ一枚での授業は苦痛のはず)
ところが、今夏も「ラッシュガード禁止」が継続されたまま、水泳の授業で、生徒の肩や背中は真っ赤に・・・。
現在の世田谷区長、保坂展人氏は1971年に中学校を卒業後「麹町中学校内申書事件」と言われる国家賠償訴訟を起こしたことで広く知られていますが、この裁判で原告保坂氏は以下主張しています。
「教師の教育権能は子どもに対する支配権ではなく、子どもの学習権に対応し、専ら子どもの利益のために、教育に携わる者の責務として行われるべきもので、子どもの学習権保障に原理的に規律される権能である」
原告保坂氏のこの主張を校則の話として落とし込めば「校則は生徒を支配するために行使されるものでは無い、子どもの利益の為に必要な範囲で設定されるべきものだ」となるのでしょう。
上記裁判の判決文を見ると、現に中学生時代の保坂氏は、髪を長く伸ばしたり、制服、制帽を着用せずに私服で登校したり、校内で許可なくビラを配ったり、校舎の壁や窓枠、ロッカーなどに全共闘、教育の帝国主義的再編粉砕などの落書きをしたりと、校則を守らない生徒だったようです。
保坂氏の当時の行動の是非はさておき、当人からすれば、髪型や服装などに関し、子どもの自己決定権に過剰に干渉する校則を不適切だと断じる立場のはずです。
人は、権力側(ルールを決める側)になれば、行動は180度変わってしまうのでしょうか。現在の保坂区政のもとでは「ブラック校則を無くそう」との動きは遅々として進んでいません。

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