世田谷区が区内に設置を進めている「喫煙所」。1箇所ごとに「設置費1,000万円+清掃など維持費16万円/月」かかります。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも桃野の一般質問より。
今日は「世田谷区が区内に設置を進めている喫煙所」について。
桃野はこれまで議会で、タバコの問題についても取り上げてきました。
例えば、平成28年10月の決算特別委員会で港区の「みなとたばこルール」の例を挙げながら、屋外の公共の場にいる人がたばこの煙にさらされることがないよう取り組むべきだと指摘をし、その結果、平成30年10月には「世田谷区たばこルール」が施行されることになりました。
このルール施行後、区内全域の道路、公園が禁煙になるなど、実効性という課題はあれども少しずつ施策は前進してきました。
一方で、世田谷区は指定喫煙場所、つまり喫煙所の設置も進めており、これに対する苦情が頻繁に寄せられている状況です。
喫煙所に対する区への苦情は昨年度が14件、今年度は4月から9月10日までで12件。苦情は昨年度の件数を上回る勢いで伸びています。そして、世田谷区が今年度設置予定であった喫煙所4箇所のうち、2箇所は周辺住民の強い反対があり、区は既に今年度中の設置を断念している状況。
こうした状況から考えても喫煙所の設置は、その設置場所周辺に住む方々の理解を得た上で、進めなければなりません。
そうしたことも踏まえ、今回の一般質問で取り上げたのは、区が来年2月頃の設置を予定している小田急線喜多見駅北口広場の喫煙所。現在、区は設置に向けて準備を進めていますが、このまま進めれば又区に苦情が寄せられるのは必至の状況です。
まず、その設置位置ですが、当初計画より広場の中央よりに出てきており、駅利用者の動線を遮ることになります。つまり区民の皆様の邪魔になる位置ということ。又この広場は、地元の夏祭りの際に人でごった返すところで、且つその中でも喫煙所の設置予定場所には、例年、消防団が万が一に備えてポンプ車を待機させています。ここに喫煙所を作れば、地元夏祭り開催時に大きな影響があるということ。
広場内の喫煙所設置について、周辺に住む区民の理解を得た上で進めるのは当然のことながら、加えて広場に喫煙所を設置するにしても、広場の隅、駅利用者の動線等に配慮した場所で再検討すべきだと思います。
そして、地元の方々への説明についても丁寧に行うべき。
区はさして大きくもない駅前広場に10人ほどが同時利用できるコンテナ型の喫煙所を設置しようとしています。いざ設置された時に「こういうものだとは思っていなかった」などの苦情が出ないよう、模型を数日間設置するなど、構造物の大きさ、位置などが明確に理解出来る形で周知を図るべきだと桃野は考えています。
今回の喫煙所の設置には整備費として1,000万円、設置後の維持費として16万円/月の予算が費やされることになります。もちろん、これは世田谷区民の支払った税金で賄われることになります。
■議会質問の様子(動画)は、以下からご覧下さい。
以下リンクからもご覧頂けます。
(54分50秒まで早送りすると桃野の質問になります)
【世田谷区議会のサイト】
コメントを残す