2012-01-29
ドイツでは携帯電話を変えるように電力会社を変える。
先日、世田谷区は、一部の施設を対象に、東電以外からも電気を買うことができる「入札制度の導入」を発表しました。
しかしながら、一般世帯において、世田谷区民は電力会社を自由に選ぶことはできません。
本日(1/29)の朝日新聞一面に「電力自由化」に関する記事が掲載されていました。
ドイツのある家庭の様子を取材したもの。
とてもシンプルに日本との違いが描かれていました。
(以下、抜粋・要約)
ベルリン郊外に住むマンフレート・ホフマンさん。
現在、100%再生可能エネルギーが売りの電力会社「リフトブリック」と契約している。
原発を稼働させている「バッテンファル」との契約は打ち切った。
月に12ユーロ程度電気代が増えたが将来世代のために正しいことをしていると思っている。
電力会社の変更は簡単。
ネット上には電気代を比べるサイトがあり、申し込みもできる。
新たに選んだ会社に、現在の契約の顧客番号を伝えれば解約も代行してくれる。
携帯電話会社を切りかえるようなもの。
ドイツでは1998年より電力小売りの自由化が行われている。
以来、自由化の流れを止めるようなトラブルはない。
新規事業者と契約する世帯は2010年には15%を超えた。
一方、日本では、一般家庭においては電力会社を選ぶことはできない。
東京電力などの一般電気事業者が地域を割って、その事業を独占している。
(以上、抜粋・要約)
消費者が電力会社を自由に選べる国と、自由に選べない国。
選べる国の方が「進んでいる」と考えて差しつかえないでしょう。
競争の無い”独占”ではなく、自由な競争による”淘汰”が、進歩を促す。
「選べる」と「進歩する」は似ているのです。
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