児童の熱射病での死亡事故。学校はこれまで以上の対策が求められます。世田谷区は本日「各校での事故防止徹底」を確認。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
暑い日が続きます。
昨日は愛知県豊田市で、小学校1年生の男子児童が熱中症で死亡する事故が起きてしまいました。
男児は校外学習で、午前10時頃から約1km離れた公園まで歩いて出かけ、昆虫採集や草花摘みをした後、11時半頃に学校に戻りましたが、その後意識を失い、病院に搬送。午後0時55分ごろ、死亡が確認されたとのこと。
報道によると、男児に持病はなく、出発前の健康確認では異常を訴えていなかったそう。さらに児童たちは水筒持参で、教師は、こまめに水分をとるよう指示していたといいます。
当日の豊田市内の気温は午前9時に30度を超え、11時には33.5度、正午には34.8度を観測。
事前に体調を確認、児童が帽子をかぶったり、こまめに水分補給をしたりといった対策をしていても、今回のような事故が起きてしまうということであれば、学校は、これまでの延長線上で熱中症対策を考えていはいけないのかもしれません。
今回、児童が学校に戻った後、体調不良となった教室にはエアコンは設置されていませんでした。豊田市内の市立小・中学校と特別支援学校、計104校には、一部の特別教室を除いて扇風機しかなく、これまでの計画では、中学校で2019年度、小学校は2020、2021年度にエアコンの設置を終える予定でしたが、今回の事故を受け市は、エアコン設置の前倒しを決めています。
今回、児童の教室にエアコンが設置されていれば、結果は変わっていたのかも・・・
【小1の熱中症死、豊田市が小学校のエアコン設置前倒しへ】
世田谷区立の小中学校の場合、教室、職員室は全校でエアコン(冷暖房)設置済み。体育館についてはエアコン設置はゼロで、体育館の温度調整は課題になっています。(桃野は、体育館は災害時に避難所にもなるので、何かしらの対応が必要だと考えています)
世田谷区では、今夏の天気予報も鑑み、5月、6月と区立幼稚園長、小中学校長宛に「各学校等における熱中症の予防について」「熱中症事故の防止について」の文書を送っていますが、更に昨日の事故を受けて、各学校に事故防止の徹底を求める文書を送っています。
悲しい事故を繰り返していはいけません。特に小さな子どもを守ることを想定すれば、気温や体調を考慮したイベント中止などの判断、水分補給などの基本的な対策はもとより、いざという時の応急処置の確認も必須です。
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