発達障がいのお子さんをお持ちのお母さん方からの相談を受けて。新たな試みです。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
以前、この施設に関する問題についてご相談を受け、改善に取り組んだことがあります。
「世田谷区発達障害相談・療育センター(愛称「げんき」)」
発達障害は、発達期の初期に起こる脳機能のかたよりによって、様々な場面において生活のしにくさを感じる障害といわれています。
人間は目や耳、皮膚などを通して刺激・情報を取り入れ、それらの刺激・情報に基づいて脳が指令を出し様々な言動を行っています。
同じ状況でも取り入れる刺激・情報は一人ひとりその質や量は異なります。
したがって、一人ひとりの言動は異なり、それが「個性」であり「その人らしさ」となります。
とはいえ、一定の刺激・情報に応ずる言動は大部分の人が共通認識できる範囲で行われ、それらは「常識」と呼ばれます。
しかし、発達障害という脳機能のかたよりのため、刺激・情報の受けとめ方や出し方が多くの人とは異なる言動をとることがあります。
それらの言動は、時に「常識」の範囲に入らないことがあり、そのため周囲の人からは「わがまま」「ふざけている」「空気を読まない」「親の育て方が悪い」など本人の性格や努力不足あるいは保護者のしつけの問題とされやすいのです。
かつて、障害とは「身体の機能が不自由」「知的な機能が不十分」などといった機能的な障害の結果、失われた能力によって社会的な不利(例えば「仕事に就けない」など)が生じるという考え方が主流でした。
しかし、現在は、健康状態、生活環境、その人の個性といったものと社会環境とが相互に作用して生活が成り立っていることを前提として、個人の心身機能のみに着目するものではなく、それらの相互性のあり方が問題であり、障害を社会のしくみを変えることで軽減、解決していくべきであるという考え方に変わっています。
子どもたちは、いわゆる発達障害といわれる特性を持ちつつも、その子らしい豊かな発達過程を刻み成長していきます。
皆さんの発達障害に対する理解が子どもたちの豊かな成長を支えます。
(「げんき」HPより一部抜粋)
ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
ADHD(注意欠如多動性障害)
LD(学習障害)
という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。これらの脳機能に関係する障がい・特性を持つ子どもに対しては、理解し、適切な療育によって社会に適応していく力を伸ばしていくことが肝要。そのための療育を行っているのが「げんき」ということになります。
前述のように、以前議会で「げんき」について取り上げた際は、区の所管に対して「保護者の方々が話をしたり、お互いの悩みを共有化したりといった場も必要ではないか」と提案していました。
そして、初めての試み。3月に「げんき」で「茶話会」が開催されることとなりました。げんきをご利用の方以外も参加できます。発達障がいについて知りたいという方、発達障がいについての悩みをお持ちの方は、ご参加を検討されてはいかがでしょうか。
■ 「げんき」保護者向け茶話会
日時:平成30年3月14日~16日、午前10時30分~正午
会場:発達障害相談・療育センター「げんき」2階会議室
(世田谷区大蔵2-10-18 大蔵二丁目複合型子ども支援センター2・3階)
内容:
3月14日(水曜日):Aグループ テーマ「就学」(未就学~低学年のお子さんの保護者対象)
3月15日(木曜日):Bグループ テーマ「思春期」(小学生~中高生のお子さんの保護者対象)
3月16日(金曜日):Cグループ テーマ「就労」(中高生以上のお子さんの保護者対象)
対象:
区内在住の発達に偏りのあるお子さんのある保護者(「げんき」を利用していない方も参加できます)
講師(話題提供):「げんき」「ゆに(UNI)」職員
費用:無料
申込み・問合せ:
参加を希望する方は、2月28日(水曜日)18時までに、電話またはFAXにてお申込みください(各グループ先着20名)。定員に達し次第、受付終了。
申込み先:世田谷区発達障害相談・療育センター「げんき」 地域係
電話:03-5727-2235 ファックス:03-5727-2238
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