若者の自殺が減らない理由ってなんだろう。自殺者全体数は減っても19歳以下は増加、20代は横ばいという我が国の現実。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今朝の朝刊から。
「若者の自殺 対策急務 ー昨年、19歳以下増加」(1/20朝日新聞)
「自殺大国日本」「先進国の中ではダントツに自殺が多い」と言われて久しい我が国。少しずつでも対策の効果が出てきているのでしょうか。自殺者数の推移を見ると、2003年の過去最多3万4,427人から減少局面に入り、2017年は昨年より757人少ない2万1,140人(1月19日警察庁が公表した速報値)。8年連続の減少です。
一方で、厚生労働省が昨年1月から11月の自殺者を分析した結果では、未成年の自殺は増加、20代も微減にとどまったというのです。
厚労省によると、昨年1月から11月の自殺者は1万9,754人。
・年代別で見て最多は40歳から49歳の3,416人。
・前年同期比で20代以上は全年代で減少。
・19歳以下は29人増えて516人 (106%増)。
・20代は5人減で2,053人。
全体は減っているけど、20代は横ばい、それ以下の年代は増加ということですね。
座間市で「自殺願望を持っている人をSNSを使っておびき寄せるなどし、男女9名を殺した」とする男が逮捕され、事件は大きく報道されました。上記「若者の自殺が増加」に対しても、この事件に言及しながらの報道がありますが、ネットで「自殺願望を持つ若者」が繋がることで自殺が助長される部分でもあるのでしょうか(仮に、そうだとすれば、SNS事業者との連携で自殺を防ぐ施策が有効かもしれない)。
桃野が、これまでの人生を振り返ると、人並みに楽しかったことも辛かったこともあったように思いますが「死にたい」と本気で思ったことは一度もなかったような気がします。何となくでも、未来に向けて展望を持つことができたからかな。
大した根拠はなかったけど、学校にも行ける、仕事にもつける、人生は先へ続いていく、って思っていたような気がします。
若者であるにも関わらず、将来への展望が全く持てない状況に追い込まれた時、人は自殺を考えてしまうのでしょうか。「失敗しても大丈夫」「未来への展望は途絶えない」これが当たり前のようにそう考える社会になればいい。
進学で失敗したら、もう這い上がれない。
就職で失敗したら、お先真っ暗。
そんなことは、誰もが堂々と「そんなことないよ!」って言える社会にしなければ。実際、そんなことないんだし。
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